溜息の出るような写真がみつかりました。
クロード・ルルーシュ、ジャン=リュック・
ゴダール、フランソワ・トゥリュフォー、
ルイ・マル、ロマン・ポランスキー ...
とくると、ヌーベルヴァーグの精鋭たち、胸キュンの方も いらっしゃるかと思います。
若き日の監督たちが勢ぞろいしたこの写真は、1968年のカンヌ映画祭の折に撮影されています。(出典:The Red List)
(On a trouvé une photo qui pourrait donner des frissons à leurs contemporains : Claude Lelouche, Jean-Luc Godard, François Truffaut, Louis Malle, Roman Polanski ... )
代表作
・クロード・ルルーシュ(Claude Lelouche) :
男と女(Un homme et une femme - 1966)
*ダバダバダのスキャットで有名なテーマソング、実はこういう スキャットを初めて(映画に)取り入れたのがこの映画だと記憶しています。
写真上 : 「男と女」より。
ノルマンディ・ドーヴィルの海岸。
ジャン・ルイ・トランテニャン扮するカーレーサーは、知り合ったばかりの彼女(アヌーク・エメ)を駅まで送ります。そのあとパリまで200kmの道を車で飛ばし、汽車でパリに戻ってきた彼女を迎えます。驚く彼女。当時はとてもロマンティックに思えました。
・ジャン=リュック・ゴダール :
(Jean-Luc Godard)
気狂いピエロ, 勝手にしやがれ 他
(Pierrot le fou, A bout de Souffle)
・フランソワ・トリュフォー :
(Francois Truffaut)
おとなはわかってくれない,
突然炎のごとく
(Les quatre cents coups - 1959,
Jules et Jim - 1962)
*「突然炎のごと」は、あっというラストシーンが、いまだに記憶に残っています。ジャンヌ・モローが歌う 主題歌Le Tourbillon (つむ じ風1962))も、映画に魅力を添えています。
Jeanne Moreau の古いLPがありました!
1983年の日曜日が待ち遠しい(Vivement dimanche)も、知的で、いわゆる「男前な」アニー・ファルダン(Fanny Ardant) がとてもカッコよかったです。相手役のジャン・ルイ・トランテニャンは、やや影が薄かったような気がします。
・ルイ・マル(Louis Malle) :
死刑台のエレベータ(Ascenseur pour l'échafaud) 1957
地下鉄のザジ(Zazie dans le Métro) (1960) - レイモン・クノー原作
*死刑台のエレベーターは、1957年に制作されたサスペンス映画。ネタばらしはルール違反ですから何も言わずに通りすぎます。
ただひとつだけ付け加えると、この映画の中でマイルス・デイヴィスのトランベットが取り入れ られ、これを機会にサスペンス映画にジャズが使われるようになりました。 ここにもジャンヌ・モローが出ています。物憂いトランペットの音が彼女にぴったりの雰囲気を醸し出しています。
夜のパリ、キャフェでフリッパーに興じる若者、トランペットの音、そしてジャンヌ・モロー ... 映像もぜひご覧ください。
もっと後の作品「さようなら 子供たち(Au revoir les enfants) 」は、非常に繊細でソフトでありながら、強いインパクトを持つ反戦映画です。(1987年)
さようなら 子供たち
(Au reoir les enfants)
ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)
ポーランドの監督。
作品には水の中のナイフ(1962), ローズマリーの赤ちゃん(1968)などがあります。
戦場のピアニスト(The pianiste) (2002)はまだ記憶に新しいかたもいらっしゃるでしょう。
余談ですが、こうして振り返ると、フランスの男優はあまり印象に残っていないのに、 女優さんのほうは、ジャンヌ・モロー、アンナ・カリーナ、アヌーク・エメ、アニー・ファルダン、カトリーヌ・ドヌーブと枚挙にいとまがありません。 個性的で魅力のある女性が多いということでしょうか。
折しもフランスでは第69回カンヌ国際映画祭が開催中です。
写真資料 : Wikpedia ほか
(この記事は2015年5月14日FB投稿記事を編集したものです。)
(2016年5月15日YM)