2014年08月17日

中世の祭典(続き)/Fete Medievale(suite)

Petite rue, petits metiers traditionnels, un peu nostalgiques...
(町並み、昔ながらの露店...)


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 写真上は手作りの弓や 紋章の店。下はサフランを細かくする
 小さいすり鉢。

  En haut : magasin d'arcs, blasons... faits a la main.
  En bas:  mortier de laiton pour le safran 
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                    (17-08-2014 YM)

posted by yoko at 11:35| デクヴェルト広場

2014年08月14日

Fête Médiévale de Josselin(ジョスラン中世の祭典)

France 2014 (2)

前回は、のっけにフェルタンにとんでしまいましたが、順を追ってお話しします。今回の旅程は、パリからブルターニュのレンヌに行き、レンヌを足場にJosselin(ジョスラン)など近郊をめぐり、再びパリ経由、今度はフランス中央部のリムーザン地方のフェルタンに行き、最後はパリで2・3泊という日程です。

ブルターニュからパリに戻らず、直接リモージュに行く方法はないかと探し回りましたが、飛行機を含めて公共の交通機関を使う場合は、やはり無理でした。中央集権の国なんだということを改めて感じさせられました。
まとめると、Paris - Rennes – Josselin – Rennes  - Paris – Felletin  - Limoges - Paris という行程になります。

足の確保に苦労しながらもジョスランにこだわったのは、7月14日のフランス国家の祝日に、ここで「中世の祭典」が開かれるからです。
パリから西に向かってTGVで3時間足らずでレンヌに到着、そこからさらに約80km南下したところにジョスランはあります。電車の駅もないような小さな村ですが、立派な中世のお城があるのはさすがです。
会場は10時くらいから賑わい始めます。

写真下: (入口)
ここで入場券を買います。手伝っているのは近くの住民でしょう。近隣の人の多くは、思い思いの衣装でやってきます。
中世の衣装を着ている人は、入場無料だそうです。

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 写真下:敷地内の彫刻家のアトリエの窓。
 のぞいている動物たちは、彼のオリジナルだとか。
 旗の獅子は、ジョスランの紋章の獅子とちょうど
 逆方向をむいています。後になって気がついたので、
 説明を聞きそびれました。

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    あつ、十字軍だ!
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中世の祭典は、特に夏場フランスのあちこちの町や村で行われる, 住民参加型のお祭りです。中世に関するものなら何でもありなようで、入口でもらったチラシにはこんな情報が盛り込まれています。

 -les spectateurs, dont beaucoup en costumes d’époque
 -les troupes professionnelles
 -les artisans du marché médiéval
 -les associations locales
 - les commerçants josselinais
  - 中世の衣装をつけた数多くの入場者。
   - プロの興行団体
  - 中世の市場の職人
  - 地方の諸団体
  - ジョスランの小売商

今年のテーマはAnne de Bretagne (アンヌ・ド・ブルターニュ)。
この人のことはレンヌの項で言及することにして、先を急ぎましょう, 11時から市役所前広場で開会のパレードが始まりますから。

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   写真上:市役所広場

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この人がアンヌ・ド・ブルターニュ? 
Elle est majestueuse (威厳があるね)という声が聞こえました。

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    奥のほうで民族舞踊の輪ができています。
  左の手前は山賊でしょうか?

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何度か電話を借りに行った敷地内のカッフェ。
ありがとうございました。
       
          (2014-08-14 YM)

posted by yoko at 13:24| デクヴェルト広場

2014年08月12日

France 2014(1)

フランスから帰って来ました。今回は田舎から田舎の旅でしたので、足の便が想像以上に悪く、ひやひやの連続でした。真夜中に見知らぬ町にたどり着いたり、日曜・祭日運行しているはずのバスが待てど暮らせど来なかったり... システムD全開にして何とかサバイバルしてきました。
ライブでメッセージはお届けできませんでしたが、今後少しずつ旅の模様をお届けいします
                     *****

今回のフランス旅行の目的は、以前から見たかった中世の祭りを見ることと、フランス中央部のフェルタン(Felletin)市で行われる日本展に参加することでした。フェルタン日本展については何度かブログでとりあげましたが、間際に出発を決定し、についにやってきました。
                  
              *****
会場に入ると、まず目にはいったのが、3体のお地蔵さん。
同市在住のフランス人彫刻家の手によるものです。
材質は御影石。表情がとてもおだやかです。
即席で赤いよだれ掛けをかけてあげました。

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            (2014年8月11日YM記)
posted by yoko at 19:01| デクヴェルト広場

2014年06月10日

デクヴェルト最年少の受講生

デクヴェルトの最年少の受講生からメッセージを
いただきました。

「はじめまして。6歳のMです。ベルギーで約6年間を
過ごして日本に帰って来ました。
 Ludovic先生のレッスンがいつも楽しみなので、日本
でもフランス語が楽しく続けられると思うと嬉しいです。
ベルギーのお友達とこれからもお話が続けられるように、
レッスンを頑張ります。あとは同じ年くらいのお友達と
教室で一緒にレッスンできたら、もっとワクワクする
のにな〜♡」

生まれこそ日本ですが、これまでの人生のほとんど
(まだ始まったばかりですが!)をベルギーで過ごして
きたMちゃん。デクヴェルトに来ると、機関銃のように
フランス語が飛び出してきます。まさに水を得た魚とは
このことだと思わせられます。

なお講師のLudovicは、フランスの大学では造詣美術を
専攻 (確かに、チャカチャカと描く絵がうまい!)、
教師資格FLEの保持者でもあります。

関西に所在するフランス人学校でも教えていたという
経験の持ち主で、子供に対しては軽快な授業展開も
できるし(したがって飽きさせません)、大人に対しても
柔軟な姿勢で授業に取り組んでいます。

これからフランス語を学びたい方、大人のかたも子供
さんもぜひ一度御見学においでください。


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(2014年6月10日)

posted by yoko at 09:11| デクヴェルト広場

2014年05月11日

Expo Japon à Felletin 2014(フェルタン日本展)

フランス中央部・クルーズ県に、フェルタンという小都市が
あります。タピスリの故郷とも呼ばれているこの町で、今年
7月14日から8月3日まで「日本展」が開催されます。

主催は、同市に所在する美術協会“サロン・デ・ザール・シュド
23 " (Salon des Arts – Sud 23)と、日本の伝統文化と
東洋思想の研究を続けているニコラ・ショーヴァさんです。

デクヴェルトからも日本人アーティストの作品を送り、「日本」
をテーマとした文化交流の一端を担うことにしました。

一時は参加を断念しようと思ったこともありましたが、
やはり初心を貫くことにしました。微力ではありますが、
日本とフランスの美術交流に貢献できれば嬉しいです。

なお、今やデクヴェルトでもおなじみになったニコラ君ですが、
デクヴェルトでは昨年、彼の手記「ニコラからの便り」を3回に
わたりブログに連載し、フェルタンとこれを含むリムーザン
地方の紹介をしています。

ブログ掲載日とアドレスは次のとおりです。
2013年11月12日、11月18日、11月20日。

http://blog.decouverte.jp/article/80469796.html
http://blog.decouverte.jp/article/80862969.html
htp://blog.decouverte.jp/article/80972843.html


写真下:昨年(2013年の会場風景) 
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地元新聞 ”La Montagne” に掲載された記事の一部
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写真上: オープニング時

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写真上:2014年の日本展の開催を案内している記事
 Les oeuvres de peintres japonais seront exposées.
  (日本の画家の作品も展示される)と記されています。


                        (11-05-2014YM記)

posted by yoko at 13:24| デクヴェルト広場

2014年05月08日

Ma Fête du Muguet(私の鈴蘭祭り)

受講生のKiyoéさんから庭咲きの鈴蘭をいただ
きました。庭で採れた鈴蘭、大変珍しいです。

和風の一輪挿しに入れてみると、意外に
よく合いました。



フランスでは5月1日は『鈴蘭の日』で
(メーデーでもありますが)、
パリでは路傍に
スタンドが立ち、人々は幸せをもたらすといわ
れるこの花を買い求め、好きな人に送ります。


 
鈴蘭の起源は遠く中世にさかのぼります。
この花はなんと日本から渡来し、最初

≪Lys de vallees (
谷間の百合)≫と呼ばれて
いたそうです。鈴蘭を「幸せをもたらす花」
だとしたのははケルト人ですが、16世紀
半ば
(1561)シャルル9世が5月1日に
この花を受け取り、その後毎年この日には
宮廷の女性たちにスズランを贈るように
なったのが伝統の始まりだそうです。


 1週間遅れのスズランの日、とても楽しませて
いただきました。


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                       (2014-5-8YM記)


 

posted by yoko at 12:05| デクヴェルト広場

2014年04月30日

Lot et Garonne/ロット・エ・ガロンヌ(2)

(連載第2回目) ネラック(Nérac)

ネラックは フランスの南西部, パリから620Km離れた所に
あり, 中世には大農業地域圏の中心の商業都市でした。

Nérac, sutué au sud-ouest de la France, à 620km
de Paris, était une ville commerciale du Moyen
Age au centre de l’Aquitaine, région très agricole.

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(写真上:Maison a colombage de M.A
中世のコロンバージュ骨組みの家)

古いゴチック様式の橋がバイーズ川にかかり、川は、街を
左岸と プチ・ネラックと呼ばれる右岸に分けています。

Un vieux pont gothique enjambe la rivière
 ≪la Baϊse≫ qui partage la ville en deux rives:
la rive gauche et la rive droite dénommée le
≪Petit Nérac ≫.
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    La Baise   バイーズ川

アルブレ家とアンリ四世に愛された街プチ・ネラックは、幾多の
戦火にも変わらずにその美しさを今にとどめています。 都市
部はのちに郡司オスマンの構想により近代化されましたが。

Le ≪ petit Nérac≫, quartier péféré des Albret et
d’Henri IV n’a pas beaucoup changé malgré de
nombreuses guerres.  Il conserve toute sa beaut.
Pourtant le la ville a été modernisée par Hauss-
mann au XIXème siècle.

  Parc Garenne.jpg
 
 写真上: Parc de la Garenne ガレンヌ公園

第古代ローマの邸宅跡地のがレンヌ公園は、今では住民の
散策の場所であり、旅人の憩いの場所でもあります。

楡や樫の木が植えられた庭を川沿いに降りると、アルブレ王
家と庭師の娘の悲恋の物語が伝えられる泉に出会います。


Sur l‘ancien emplacement d’une villa romaine、se
trouve le parc de la Garenne. C’est un lieu de
promenade pour les habitants d’aujourd’hui, et de
repos pour les touristes.

En descendant, le long de la rivière, dans le jardin
planté d‘ormes et chênes, on rencontre une fon-
taine liée à une histoire d‘amour triste entre la cour
d‘Albret et la fille du jardinier.

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Photo: Statut de Fleurette, fille du Jardinier
   (庭師の娘の象)

編集後記:
 *庭師の娘は泉に身を投じたと伝えられていますが、実際
 には バイーズ川のようです。
 *このアルブレ王家のプリンスが、のちのアンリ4世です。
 *この話がフランス語”conter fleurette (愛をささやく・
  女性をくどく、などの意味)の語源となっています。

  
(和文・仏文テキスト・写真はFUさんの提供による。)


               (2014年4月30日)

posted by yoko at 05:15| デクヴェルト広場

2014年04月16日

Lot et Garonne/ロット・エ・ガロンヌ (1)

連載第1回 アジャン・ネラック

兵庫県西宮市はロット・エ・ガロンヌ県及びアジャン市
 (Lot et Garonne et Agen)と姉妹提携しており、4月
16日から22日まで交流紹介展示会が行われます。
お問い合わせは同市国際交流課まで: 0798-35-3459
       
同時に西宮の北口ギャラリーでは、アジャンに訪れたことの
ある有志によるアジャンスケッチ旅行作品展が催されて
います。(ギャラリー電話:0798-69-3160)             

ロット・エ・ガロンヌには,アジャンを始めいつくかの美しい
小都市が存在します。そのひとつのネラックは、19世紀
のパリ市長オースマンのゆかりの地でも あります
(オースマンについては以前にデクヴェルトのブログでも
ちらっとふれたことがありますが、オースマン様式と呼ば
れるパリ建築の提唱者です。)

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オースマン様式のパリとネラックについては、Facebookと
ブログで、今後徐々にご紹介したいと思っています。

その先駆けとして、絵のような町々のたたずまいをご覧
ください。

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    写真上:アジャン市

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   バイーズ川 La Baϊse、Nérac)

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    写真上: Castelijaouxの朝市


(写真提供:FUさん)

               (2014年4月16日)
posted by yoko at 09:39| デクヴェルト広場

2014年03月13日

松谷武判さんの作品ポンピドーセンターに

パリ在住の日本人アーティスト松谷武判(タケノブ)さんの
作品が、パリのポンピドーセンターのコレクションに入ることに
なりました。
松谷さん、やりましたね! おめでとうございます。

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松谷さんは、具体美術派の後期メンバーで、 日本の各地でも
精力的に活躍されています。 今回は彼の個展が西宮市
夙川のギャラリー・シマで、3月18日〜23日まで行われます。
デクヴェルトから5分くらいのところですので、受講生の
みなさんはぜひ授業の前後におでかけください

(ギャラリーシマ電話:0798-70-7000)
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フランスと具体美術の出会いについては、デクヴェルトの
ブログ(2012年6月5日付け)でも取り上げています。
戦後まだ間もない当時の具体美術派の質の高さに、
フランスの美術批評家ミシェル・タピが驚いたというくだり、
なかなか痛快ですし、フランス側にも見る目があったの
ですね。


              (2014年3月13日YM記)
posted by yoko at 13:38| デクヴェルト広場

2014年03月05日

2014 Celtic Music Festial

ブルターニュ地方のプロモーションをしている関西ブリーズが
5月18日(日)にセルティック・ミュージック・フェスティバルを
行います。場所は大阪の名村造船所跡で12時から21時
まで。アイルランドやブルターニュの珍しいケルト音楽の
大祭典です。ぜひお出かけください。
デクヴェルトもスポンサーになっています。

    
なおデクヴェルトでは、何回かにわたりブルターニュ地方や
ケルト音楽のことに触れていますので、ご参照いただけ
れば幸いです。

                    (2014年3月5日)
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posted by yoko at 07:17| デクヴェルト広場

2014年02月28日

お水取り(受講生の投稿から)

奈良のお水取りが始まります。
お水取りはもともと旧暦の2月1日から2月14日まで行わ
れていた行事で、2月に修する法会として「修二会」といい
ます。現在は太陽暦を採用して、3月1日から3月14日まで
二月堂で行なわれています。

受講生の岡田貴代江さんが、お水取りについて
興味深い1文をフランス語で寄せて下さいましたので、
ご披露したいと思います。

                       
                   *******


Il y a beaucoup de fêtes et cérémonies tradition-
nelles au Japon. Jusqu'à présent,  j'ai visité plus
de dix départements partout dans le Japon pour
voir les fêtes spéciales de différentes régions.
Toutes les fêtes étaient très intéressantes, mais
les plus impressionnantes étainet  les  fête Kanto-
Matsuri  du département d'Akita et l'Omizutori
de Nara.

La cérémonie l'Omizutori est organisée  la nuit
au temple de Nigatsudo, à Nara.
On dit que  l'Omizutori  est la cérémonie qui
annonce le printemps  parce qu'il commence  le 
premier mars et finit deux semaines après.
C'est-à-dire, l'hiver termine quand la cérémonie
finit. Les Japonais disent toujours "Il fera doux
après l'Omizutori."

Ce rite a commencé en 752 et depuis lors, elle
s'est tenue  mille deux cent soixante-deux fois,
sans jamais s'arrêter.

Le point culminant de cette cérémonie est le
cortège de dix torches  de six mètres de long
qui guident dix moines bouddhistes qui vont
faire la prière devant le Bouddha.

Ils montent l'escalier et quand ils arrivent à la
galerie en face, toutes les torches sont brandies
et les flammèches tombent au-dessus des
spectateurs.

Cette cérémonie est donnée chaque jour, mais
seulement le 12, onze hommes portent les
perches de bambou de huit mètres de long avec
les grandes torches d'un mètre de diamètre.
C'est magnifique et très mystérieux.

C'était il y a plus de dix ans que j'ai vu cette
cérémonie, donc, ma mémoire est vague, mais
même maintenant, il est clair que j'étais très
contente d'être japonaise quand j'ai fait
l'expérience de  l'Omizutori  .
  

A propos, on peut regarder l'Omizutori sur 
You Tube.
                         (Kiyoe OKADA)
                    
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                             (2014年2月28日)
 

posted by yoko at 15:52| デクヴェルト広場

2014年02月26日

Pour toi

受講生のおひとりから教室に差し入れがありました。
ご本人いわく、「私でも読めるフランス語だったから...」
エッフェル塔型の箱には "Pour toi“と書いていてあり
ました。

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                      (2014年2月26日)

posted by yoko at 20:48| デクヴェルト広場

2014年02月19日

Sunshine and rain, Osaka

Découverteの講師のJocelyn の写真が
Japan Timesの Weekend Scene に掲載され
ました 。独特のカメラアートを持つ彼は、毎日新聞
フォトコンテストでも金賞受賞を果たしています。

2013年12月27日号
"Sunshine and Rain, Osaka
Japan Times WEEKEND SCENE  27-12-2013  Sunshine and rain、Osaka.jpg


2014年1月5日号掲載 ”Wishing for Good
fortune, at Imamiya Ebisu Junjya, Osaka"
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                   (2014年2月20日記)

posted by yoko at 05:22| デクヴェルト広場

2014年01月13日

聖ニコラウス(Saint Nicolas de Myra)

昨年末の12月28日に、クリスマスにちなみ、イスラ
エルとパレスチナとトルコのワインのことを書き、何故
トルコワインを選んだのか?と疑問符を残したまま
新年を迎えました。

実はサンタクロースの起源とされているニコラウス
聖人(フランス語ではSaint Nicolas)と関係があります。
聖ニコラウスは、小アジアのローマ帝国リュキアのミラの
大司教でした。これが現在のトルコにあたります。
(トルコワインを選んだ理由はここにあります。)

『ミラの大司教』と呼ばれた聖ニコラウスは、貧しい
人に金貨を与えたり、肉屋に殺された子供を生き返らせ
たりしたことから、子供の守護聖人とみなされるように
なりました。

彼の没したのが12月6日だったため、オランダを始め
いくつかの国では、今でも12月6日に聖ニコラウスを
祝っています。

フランスのLe Père Noël(パパ・ノエル)は起源が少し
異なり、アメリカから来たようです。
しかし聖ニコラウスの赤い衣装がPère Noel に影響を
与えたことは確かなようで、そのため二者が同一視
されたようです。

クリスマスの話をするにはかなり時期を逸しています
ので、これについてはまた機会があればお話しします。

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   Saint Nocolas

イスラエルについては、2011年の1月から3月にかけて,
4回にわたり『N子、イスラエルに行く』というブログ記事を連載
しています。
http://blog.decouverte.jp/archives/
201101-1.html


地中海に面するこの国が、ヨーロッパ、アフリカ、中近東に
とってどれだけ重要な場所にあるかを改めて感じさせられる
この頃、この1文が、世界の中の日本、世界の中のフラ
ンスを考える機会になってくれれば幸いです。

 
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    写真はベツレヘムにある生誕教会

                                             (2014年1月13日)
posted by yoko at 14:23| デクヴェルト広場

Bonne Année 2014


本年が皆様一人一人にとって輝かしい年であるよう
お祈り申し上げます。


デクヴェルトが兵庫県西宮市に誕生して7年が経過しました。
7周年を祝い、現在特別記念行事を準備中です。
そのひとつに、フランスのリムーザン地方の美術協会
Salon des Arts – Sud 23との美術交流があります。
また、思いがけない話し手をお呼びして、
講演会も開催できると思います。


知られざるフランスを知ってもらうこと、ありのままの姿を
知ってもらうこと − これをモットーとし、Découverteは
地道な活動を続けています。


フランス語に限らず、一つの外国語を学習する上で大切な
ことは、言葉を縦から横に置きなおすだけでなく、その国の
風習や考えかたや悩みを理解することだと思います。
とりもなおさずそれが、オープンマインド(esprit ouvert)
につながると思います。


そのためにわたくしたちは、講演会やブログをとおして、さま
ざまな面から見たフランスの姿をお届けするようにしています。

『知ることの楽しさ』を参加者のかたが発見された時には
『やった!』と思わずガッツポーズをとってしまいます。


今年も時々Découverteのブログの扉を開いてください。
一緒に発見し、一緒に前進しましょう!

 

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                (2014年1月冒頭)

posted by yoko at 00:59| デクヴェルト広場

2013年12月28日

もうひとつのクリスマス/ベツレヘムの星

ベルギーとドイツの美しいクリスマスに続いてもうひとつの
クリスマスのお話です。

クリスマスにちなみ、大変珍しいワインを開けました。パレス
チナで作られた『ベツレヘムの星/ Star of Bethlehem』
というワインです。

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  ラベル写真(セーブ・ザ・オリーブ社のサイトより)

周知のごとく、ベツレヘムはイエス・キリストの生誕の地であり、
『ベツレヘムの星』は、キリスト生誕の際に現れ、東方の賢人
たちが、イエスに会いに来るのを導いた星 だと言われて
います。したがってクリスマスツリーの一番上に飾るのはこの
星です。


このワイン”Star  fo  Bethelehemは”、ベツレヘム郊外の
標高900メートルの高原に位置するクレムザン修道院で
つくられた自然志向のワインです。

私自身もパレスチナでワインが作られていることは知りません
でした。大変珍しく、輸入数も少ないので、出会ったのがラッ
キーでした。


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ぼくも『ベツレヘムの星』だよ〜。
日本の干菓子で作られたミチニュア・ツリー
(いただきものです。かわゆい。)


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真ん中が『Star of Bethleheme』バラディ。
左はトルコのロゼワイン、右はイエラエルのワイン。
なぜトルコかということはまたの機会にお話しします。

 
          (2013年12月28日)

posted by yoko at 13:16| デクヴェルト広場

2013年12月26日

Joyeux Noel!

ブリュセルにお住まいのMHさんから、ベルギー
『ブリュセル』のクリスマス・マーケットと、ドイツ『ケルン』の
クリスマス・マルクトの写真が届きました。

皆様には素晴らしいクリスマスをお祈りしております。

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               2013年クリスマス

posted by yoko at 11:44| デクヴェルト広場

2013年11月20日

Lettre de Nicolas/ニコラからの便り(後書き)

ニコラくんの近況
2回にわたりNicolas chauvatの手記をご紹介しました。

彼は今年(2013年)7月、このリムーザンの小都市
フェルタンの美術協会Salon des Arts – Sud 23と
共に、“Japon“と銘打たれた日本展を開催し、日本の
紹介に努めました。

展示の内容は彼の京都在住時に撮影した写真を中心に、
日本の友禅染めや工芸品、そこにフランスのアーティスト
の作品が加わったそうです。

 
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         Japon 展ポスター

ニコラくんは、日仏交流の一環として、リムーザンに関する
記事の続きも書きたいと言っていましたが、この便りを書いた
あと、東京のフランス大使館で研修に入ることになりました。
したがってデクヴェルトでのセミナーや記事投稿はしばらく
お休みになります。

しかしながら、新たな展開として、Découveteは上記の
フェルタンの美術協会Salon des Arts - Sud 23 
(サロン・デ・ザール・シュド23)と協力や交流を行うことに
なりました。
その詳細については、今後徐々にお知らします。
この新たな交流活動をとおして、日本の姿をフランスに
知らせるとともに、日本にはまだあまり知られていない
この地方の魅力を、少しでも皆様にお届けできればこれ
以上嬉しいことはありません。
頑張ります。

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サロン・デ・ザールのディレクター(左から2人目)と共に


なおNicolas Chauvatさんのセミナーについては、2013年
1月8日と同年4月26日のブログをご参照ください。
http://blog.decouverte.jp/article/61308088.html
http://blog.decouverte.jp/article/65659921.html

                    (2013年11月19日)       
posted by yoko at 00:38| デクヴェルト広場

2013年11月18日

ニコラからの便り/Lettre de Nicolas(2)

Le Limousin(suite) / リムーザン地方(続き)


(2013年11月12日の後編)


Pleines de merveilles la nature de Limousin
est également réputé pour sa rudesse. La
rigueur du climat et la dureté de la terre 
ont façonné le cœur des hommes. Sensibles 
mais travailleurs, ils ont contribué au déve-
loppement et aurayonnement de la France.

Le savoir des maçon de la creuse a été
employé dans la construction du Paris hauss
mannien tandis que les tapisseries des
manufactures d’Aubusson et de Felletin ont
décoré les plus belles demeures de l’Europe.
Ce savoir faire a été reconnu patrimoine de
l’humanité par l’UNESCO. 


素晴らしいものに恵まれてはいるけれど、リムーザンの
自然は荒々しいことでもまた有名である。(このような)
厳しい気候や固い地面によって、人々の心が形成
された。感じやすく勤勉なリムーザンの人々は、フラ
ンスの発展と名声に貢献した。

クルーズ県の石工の技(わざ)は、パリのオースマン
様式の建築に使われており、オービュソンやフェルタン
で製造されたタピスリーは、ヨーロッパの最も美しい
邸宅を飾った。後者のノウハウはユネスコの人類の
文化遺産に認定された。  
           ― Fin ―
             

訳注1:
Paris haussemannien (オスマン様式のパリ) 
19世紀後半のパリの大改築計画で、当時のセーヌ
県の知事ジョルジュ・オースマンの名前をとり、こう
呼ばれる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%
E3%83%AA%E6%94%B9%E9%80%A0


訳注2:
フェルタン、オービュソン(Felletin, Aubusson)
共にクルーズ県に在る有名なタピスリーの産地。
フェルタンはタピスリの故郷と呼ばれている。

下はオービュッソンのタピスリー博物館のサイト
http://www.cite-tapisserie.fr/



最近日本で初公開されたタピスリ『貴婦人と一角』も、
今でこそパリのクルーニ美術館の所蔵ですが、その
前はここクルーズ県に所在するブサック城(Château
de Boussac)の壁を飾っていました。
『一角獣』シリーズとこの地方のつながりの深さに
ついては、日本人作家・原田マハさんのブサック城
訪問や、その著書「ユニコーン」でも語られています。

   boussac.jpg
      (写真はブサック城 ー 同城のサイトより引用 )

 フランス語テキスト: Nicolas Chauvat
 日本語翻訳: 松原容子
  

 
 
                  (2013年11月18日YM記)



         

posted by yoko at 15:14| デクヴェルト広場

2013年11月12日

ニコラからの便り/Lettre de Nicolas

   Le Limousin/リムーザン地域圏(1)

デクヴェルトで何回か力のこもったセミナーを
行ったNicolas Chauvat (ニコラ・ショーヴァ)
の便りがフランスから届きました。今回は、
彼が子供時代のかなりの時間を過ごした
リムーザン地方について触れています。
リムーザンは、焼き物で有名なリモージュを
州都とするフランス中央部の地域です。
早速ニコラのテキストを開いてみましょう。


          * * *


Loin de Paris et de sa tour Eiffel, loin des
grands boulevards et des  magasins de
luxe se trouve une région nommée
Limousin.
パリ、エッフェル塔、その大通りや高級ブティッ
クから遠く離れた所に、リムーザンという
地方がある。
Carte-france Pr Blog.jpg

Située au cœur d’une France épargnée
par le ciment et les néons de la modernité,
elle est le royaume du monde végétal et
minéral.

フランスの中央部に位置し、近代的なコンク
リートもネオンも見当たらないこの地方は、
緑とミネラル分の王国である。
Diapositive20.jpg



Enveloppée d’une brume mystérieuse au
petit matin, la beauté de limousin se révèle
aux premières lueurs du jour. Un paysage
vallonné à perte de vue recouvert de forêts
profondes et de vastes champs où les vaches
et les moutons paissent paisiblement.

夜明け、神秘的な靄に包まれたリムーザンは、
朝一番の光の中にその美しい姿を現す。
見渡す限り、深い森と、牛や羊がのどかに草を
食べる広大な野原に囲まれた山間の風景。

牛と遊ぶニコラくん.jpg

  (写真上:牛と遊ぶニコラくん)

De nombreux petits villages parsèment ce
décor champêtre. Construites en pierre et
en bois, les maisons du Limousin n’ont rien
perdu de leur charme d’antan.

この田園風景の中に無数の小さな村が点在
する。石と木で建てられたリムーザンの
家々は、往時の魅力を少しも失っていない。

  Diapositive22.jpg

Lorsqu’à la nuit tombée, le feu de cheminé
est allumé et que l’odeur du gâteau de noi-
sette cuit au four embaume la salle à
manger où sont réunis les invités  pour
parler des anciennes légendes de la région,
chacun retrouve son âme d’enfant.


夜のとばりが下り、暖炉に火が入る時、
窯で焼いたはしばみ菓子の香りが食堂に
たちこめる。そこに集まった客たちは土地に
伝わる伝説を語り、子供の心を取り戻す。

  Diapositive21.jpg

Bien que vivant au XXIème siècle, les
≪ limousins ≫ ont su gardé une affection
particulière pour la nature de leur région.
Malgré la présence de supermarchés
carrefour, nombre d’entre eux continuent
de cultiver des fruits et des légumes dans
leur jardin.

21世紀に生きながら、「リムーザン」人は、
自分たちの土地の自然に特別な愛着を持って
いる。スーパーマーケット・カルフールが存在
していても、多くの住民は自分の庭で果実や
野菜を作り続けている。

   Diapositive16.jpg
    (写真上:庭栽培のズッキーニ)

La saison venue,  ils parcourent les
immenses forêts peuplées de chevreuils
et de sangliers à la recherche de cham-
pignons tandis que d’autres n’hésitent
pas à se mouiller pour pécher la truite
dans les nombreuses rivières parcou-
rant la région.


季節になると、数多くの人は鹿や猪の出没
する深い森にきのこ採りに出かける。
濡れることをものともしない者たちは、この地方
のあちこちを流れる川に鮎を釣りにいく。 
 
  foret a champignons.jpg
     Forêt à champignons (きのこの森)

Certaines légendes racontent qu’il est
possible de trouver de l’or et des diamants.
On raconte également que parfois c’est le
diable  en personne qui attend les visiteurs
au détour des ruisseaux.  

伝説によると、ここでは金やダイアもみつかると
言われている。また時には小川がカーブしてる
いる所で悪魔が通行人を待っているとも言われ
ている。 
rigole du diable.jpg
  Rigole du diable (悪魔のせせらぎ)

 
     A suivre - 次回に続く

(フランス語テキストと写真はNicolas Chauvat氏
の提供、翻訳松原容子)

   
 
  無断使用はご遠慮ください
 
 
    

             (2013年11月12日)
 

posted by yoko at 07:46| デクヴェルト広場

2013年09月30日

貴婦人と一角獣(La Dame à la Licorne)

大阪・中之島の国立国際美術館で「貴婦人と一角獣」展が催う
されています。六面から成るタピスリは、通常はパリの
クルーニー美術館(Musée de Cluny)で展示されていますが、
今回クルーニー美術館の改築工事中の期間に初来日、東京と
大阪で披露されました。
一角獣.jpg

この一連のタピスリの詳細については、デクヴェルトの
受講生で、クラブサン奏者の森川通子さんが1995年に
書かれた、臨場感あふれる記事を一読いただきましょう。
 
                           *  *  *

≪ −1995年パリ ―
15年ほど前、アルノンクール率いるバロック・オケが初来日
した記念にと、彼の友人である大橋敏成氏(日本ガンバ界の
草分け)から、1枚のL P (ヘンデル作曲 : 水上の音楽)を
いただきました。当時はオリジナル楽器の演奏は日本では
まだ珍しく、そのL P を新鮮な気分で何度も繰り返して聴いた
ものでした。

ところが、L P を包んであった包装紙にプリントされていた
風変わりな絵は、私が子供の頃によく自作自演の寓話の
題材にして楽しんでいた大好きな「貴婦人と一角獣」だった
のです。

この絵は、15世紀末にフランスの或る貴婦人のために制作
された六面の連作タピスリーで、ブーサックの城館(Château
de Boussac − フランス中央部リムーザン地方に位置する)
で発見されました。
19世紀の作家メリメやジョルジュ・サンド(ショパンの愛人)が
絶賛、文化材財として保護されることを提唱、以後パリの
クリュニー美術館所蔵となっているものの、誰がどういう
目的で作ったものか、今もって結論が出ていない‥という
ミステリアスな織物なのです。

La dame   pr Blog.jpg

(上はクルーニー美術館図録の表紙)

クリュニー美術館は、セーヌ河の左岸、カルチエ・ラタンと
呼ばれる学生街にあり、中世フランスの美術品の展示で有名
ですが、観光客が押し寄せることもなく静かで、そして建物
自体も15 世紀の個人の邸宅ということで、とても親しみの
持てるものでした。

 「貴婦人と一角獣」のために特別に作られた円形の展示室の
周りの壁には、それぞれ縦横が 3 メートルから5メートルも
あるさまざまな長方形の六種類のタピスリーが壁いっぱいに
吊り下げられ、人間の顔をした一角獣、犬、猿、兎、鳥など
の動物と、実をつけた四種類の木々(オレンジ、ひいらぎ、
松、樫)、そして紋章入りの旗を持った貴婦人は、ほのかな
朱色の背景に浮き出され、小さい明かり採りからの自然光を
受けて生き生きと語りかけているようです。

貴婦人のポーズはそれぞれ異なっていて、一枚づつに人間の
五感を表す触覚、嗅覚、味覚、視覚、聴覚というタイトルがつけ
られ、最後の一枚だけ「わが唯一の望みに(A mon seul
désir)」という銘文が金糸で縫いとられています。

   
近づいてよく見るとそのつづれ織りの緻密な織り目のなんと
優しく穏やかなこと。まるで節度を重んじながら、さり気なく
多声部が絡み合うガンバ・コンソートの世界です。
空間に満ち溢れるファンタジーに声もなく、そのすごさに
圧倒されてしまいました。

一角獣2jpd.jpg

多分、これがフランスの底知れぬ goût なのでしょう。
F.クープランの作品に Les Goûts réunis  と名付け
られた組曲集がありますが、この  goût  の意味を
調べてみると「味覚、香り、意欲、関心、センス、(良い)趣味、
美的感覚」などとあります。特に、フランスの古い音楽の
演奏では  inégalité (音符のゆれ)、agréments(装飾音)、
impromptu (即興)など、奏者の豊かな感性があらゆる
所で求められます。

何気ない日常生活の中でも、「心ときめくもの」を見逃さ
ないで、自分の表現世界を広げておくことが大切です。

不滅のタピスリーからの贈り物が私に届くまで随分と時間が
かかりましたが、蓋を開けると得がたい宝物「 goût  」が
詰まっていました。

       1995年9月  森川通子(クラヴサン奏者)≫
                               * * *
        
同展覧会は10月20日まで大阪の国際国立美術館で
開催中: 電話06−6447−4680

                      
                                        (2013年9月30日記)

posted by yoko at 17:13| デクヴェルト広場

2013年06月19日

一日料理教室2013

2013年6月12日、今日は「料理の日)。
年に1回開催する「1日料理教室」も今年で6回目になり
ました。
最初の3回は、ジャンポールさんの右腕だったドミニクさんが
担当、2010年からはジャン・ポールさん自らが指導に
あたっています。
毎年参加のかたもおられ、顔なじみ同志も多いせいか、
なごやかな雰囲気の中で始まりました。

今回のメニューは、
Rillette de saumon(サーモンのリエット)
Couscous  (クスクス)
Tarte Tatin   (タルト・タタン)

サーモンのリエットは、サーモンの身をほぐし、
バターと生クリームでつないだ冷たいオードブル、
焼いたパンの上にのせて食べるとおいしい。  

IMG_0893pr blog.jpg


クスクスはもともとはアルジェリアやモロッコなど北アフリカの
料理ですが、今やフランスにもしっかりと根をおろした
料理です。

本場のクスクスには、メルゲーズというスややスパイシーな
ソーセージを合わせますが、ジャンポールさんももちろん
メルゲーズを用意してきてくれました。
そう、彼はcharcutier (ハム, ソーセージ、パテなど豚肉
加工食品のプロです。)




IMG_0892Pr Blog.jpg


タルト・タタンは、フライパンでリンゴをしっかりと焼き、
パイ生地を上にのせてさらにオーブンでやき、ひっくり返して
食べるデザートです。

名前いの由来はマダム・タルトという人が、タルト・オー・ポム
(アップルパイ)を
作ろうとしたところ、生地を敷くのを忘れていた。「しかたない」と
ばかりに生地をリンゴの上にのせ、焼き終わってから「えぃ!」と
ひっくり返して供したとのことです。

 タルト・タタン pr blog.jpg

丁寧に作った料理は、今日もどれもおいしかったです。


クスクスには繊細なワインより、やや骨太のパワフルなワインの
ほうが良いので、今日はルーマニアのメルロー種のワイン
(Tree hill 2006)を持参しました。良く合っていました!


                (2013年6月19日)

posted by yoko at 09:35| デクヴェルト広場

2013年05月26日

旧小西家住宅訪問(2)

船場道修町の生き証人とも言える旧小西邸を訪問しました。

住宅内部の詳細見取り図は割愛しますが、内部は公の部分
(店の部分)と、プライベート部分から成り立ち、それに前栽
(せんざい)と呼ばれる庭や、三つの蔵(衣装蔵、食料品部
用の二階蔵、薬品部用の三階蔵)が風格を添えています。

これらの蔵は、谷崎純一郎の「春琴抄」や「細雪」の映画化の
折に資料として使われています。また小西家の暮しが小説
「春琴抄」のモデルになっていると言われています。

商品を効率よく運ぶために、家の中にトロッコ用のレールを
敷いていたなど、随所にみられるアイデアから、当時の
大店(おおだな)の仕事場風景と共に、敏腕経営者の手腕が
うかがわれます。
また華美になるのを抑えてはいるけれど、細工のこらされた
鴨居や雪見障子、廊下の回転する戸袋も注意がひかれます。


そういえば、この小西家住宅は、東横堀と西横堀を結ぶ下水路
(太閤下水と呼ばれている)を股いて建てられている希少な
邸宅です。

大阪市水道局の資料によると、『近代的下水道が整備される
以前、大阪の上町や船場には都市の発展とともに築かれて
きた下水道があった。この中には今も現役の下水道として
利用されているものがあり、「太閤下水」あるいは
「背割下水」と呼ばれ広く市民にも認知された存在である。

近世に造られた下水道が、改良されながらも現在まで使われ
続けている事例は全国的に見てもほとんどない。』とあります。


カマドpr blog.jpg  

へっついと呼ばれるきなカマド。これで家人と従業員合わせて
50人以上の食事をまかなっっていました。食事は質素だった
けれど、ご飯は食べ放題で、よく働く人ほどよく食べたそうです。
カマドの湯気や煙がこもらないように天井は高く吹き抜けに
なっています。



庭pour Blog.jpg
庭は安らぎ空間であると同時に、
店舗、住居、蔵を区分する役割も果たしていました。

石灯籠に灯がはいりました.jpg
小西さんが石灯籠に灯を入れてくれました
『灯明台は、使っていくうちに黒くなりますが、仕方ありま
せん。昔は油が高く、夜は早く寝たそうです。ろうそくと
比べて相当暗いです。ろうそくはぜいたく品でした。』
と小西氏は語ります。  後方が漆黒壁の衣装蔵。

煎茶タイム.jpg
煎茶タイム
凝り症の小西さんが、3回に分けて煎茶をいれて下さいました。
最初は40℃に沸かしたお湯に煎茶を入れ、沸騰するまで
煎じる、次は最初から茶葉を入れて煮る、最後は沸騰寸前の
お湯に茶葉を入れ、あっさりとした味を楽しみました。
(堅苦しいセレモニーはありません)


文化人小西さんの遊び心に満ちたもてなし。
フランス人の友人たちの目がまん丸になっていました。

こうして船場タイム・トラベルは終わりました。

なお現在この小西家は、コニシボンドで有名なコニシ
株式会社として発展を続けていいます。


   
                   (2013年5月25日YM記)}

posted by yoko at 12:36| デクヴェルト広場

2013年05月24日

旧小西家住宅訪問(1)

先日フランス人の友人の御両親が来日、一緒に大阪
道修町にある旧小西邸を訪問しました。

この訪問はフランスとは直接関係ありませんが、国の
重要異文化財として保存され、昔の姿をそのままとどめた
旧商家のたたずまいには、極めて味わい深いものがある
ので、ブログでご紹介することにします。

船場・道修町と言えば江戸時代から「薬の町」として栄え、現在
でも大手の製薬会社が本社を構えています。江戸時代、清や
オランダから日本にはいって来る薬は一端道修町に集められ、
検査され、適正価格がつけられ、全国に流通していきました。
粗悪品や偽物はこの段階で取り除かれていました。
(日本のquality control, すごいですね。)

すぐ近くには蘭学医者として知られ、天然痘の治療に貢献した
緒方洪庵(1810〜1863)が開いた適塾があります。これは、
現在の大阪大学医学部の原点でもあり、ここからは
大村益次郎、大島圭介、橋本佐内、福沢諭吉など幕末から
明治にかけて活躍した多くの門下生を輩出しています。


旧小西家住宅は、二代目小西儀助が道修町に薬種業を
創業した事に始まる商家で、建築は1900年(明治33年}
に始まり、1903年に完成。

材木選びから細部の意匠までこだわりぬき、当時の最先端
技術を駆使して建てられたこの家は、1995年の阪神・淡路
震災時にもびくともしませんでした。建築へのこだわりが事実
上の強度となったようです。        {続く)

  後方のタワーとのコントラスト.jpg

後方のタワーとの新旧のコントラストが際立つ家屋


    小西家pr blog.jpg

       http://www.bond.co.jp/history/」kyukonishi


             {2013年5月24日)

posted by yoko at 10:54| デクヴェルト広場

2013年05月03日

Musique Bretonne2(ブルターニュの音楽2)   

フランスの地方にはそれぞれ特徴のある民族音楽が残って
おり、例えばBasque やLanguedoc-Roussillon などは
スペイン側のそれと殆ど変りがなく誠に興味深い。

carte-bretagne.jpg

Bretagne も英国のケルト系音楽と似たところは多いと思う。
Bretagne の民族音楽の特徴的な事は、その多くが単調で
占められていることだろう。これを研究、分析していくと
カトリックの単旋聖歌につながっていくばかりでなく、
ギリシャ音楽やギリシャ旋法(ヒポドリア、ヒポフリギア)に
類似していると言う事も指摘されている。

一説によれば、ヒポドリアは自然がより悲しげで寒く、人々が
より優雅で黙想的である北部に関係があるとされ、一
方ヒポフリギアは, 喜びと情熱の入り混じったアイルランド
気質との平行性が見られる南部、特にCornouaille と
関係があるとされている。

民族音楽のリズムや拍節法は言語特性と深い関係があり、
民族舞踊とも関連があると言われている。
この地方のそれは4分の2拍子のはっきりしたリズムが
圧倒的に多く、他の地方の3拍子系の踊りと全く異なった
性格を有している。Cornouaille のGavotte、Stoupik、
Piler-an、Dérobée と言ったものが今日踊られている
代表的なものである。

カンペールのコルヌアイユのフェスティヴァルサイト
(Quimpert Festival de Cornouaille)

http://www.youtube.com/watch?v=M1GH22VPzYo

                             *
                            * *
                            

歌、踊りと言えば当然そこには楽器が必要になる。
Bretagne の代表的な楽器はcornemuse(bagpipe) と
bombardeで、ともにオーボエ族、すなわち複簧楽器である。
Cornemuse のことをこの地ではbiniou と言い, 高音の
koz と低音のbraz がある。

スコットランドのbagpipe と形は同じようだが、その音色と
指使いは多少相異が見られると言う。この二つの楽器で合奏
するのが伝統的な形であるが、その場合、ボンバルドが装飾を
加えながら主なメロディーを演奏しビニューはむしろ伴奏に
まわる。


Biniou は5本の管を持っていて、1本のバス管と2本の
テノール管、計3本のbourdon という通奏低音管を有し、
chanter という管でメロディーを奏でる。残る1本は口にくわえ
空気をpoche という袋の中に送り込む為の管である。

Biniou koz、biniou braz、bombarde それに大小の
ドラムを加えた器楽合奏団を kevrenn 或いはbagad
(海軍軍楽隊)と呼んでいる。
Bagad de Lann-Bihoué 、Bagad Kemper といった
長い歴史を持つグループが存在している。

ル・バガド・ドゥ・ランビウエ公式サイト
(Bagad de Lann-Bihoué)
http://www.bagaddelannbihoue.com

上記のような楽器の他に忘れてはいけないのがharpe
celtique であろう。アイリッシュ・ハープと言うように
アイルランドが有名ではあるが、ブルターニュ音楽にも
欠くことの出来ない楽器である。
又、バッグパイプと同様ヨーロッパ各地に古くから分布している
vielle à roue (hurdy-gurdy)=手回し琴や、
最近ではaccordéon なども使用されている。

              (2013年5月3日HI記)

posted by yoko at 07:48| デクヴェルト広場

2013年05月02日

Musique Bretonne1(ブルターニュの音楽1)


2013年4月20付のブログで、少しご紹介しましたが、
フランスの西部に位置するブルターニュは、フランスの中に
ありながら、独自の文化や言葉を持っている地域です。

関西には、このブルターニュの民族音楽と舞踊のプロモー
ションを活発に行っているKansai Briezh というグループが
ありますが、そのグループが、本年5月25日(土)に西宮
浜で、ケルト・ミユージック・フェスティヴァルというイベントを
開催します。今回演奏されるのは、スコットランド・
アイルランド・ウエールズ、ブルターニュの音楽ですが、
500人ほどの集客を見込んでおり、相当な盛り上がりが
期待されています。

このフェスティヴァルに参加ご希望のかた、デクヴェルトでも
前売り券を預っています。
一緒に行きたい!というかたも合わせてご連絡ください。
     Creltic Muisc Fes .jpg

ケルト音楽については、シャンソンに非常に造詣の深い
石井宏巳氏の記事をご紹介します。

    *********

5月25日に西宮Windward Ocean Clubで
ケルト・ミュージック・フェスティヴァルが開催されるという
情報を得た。これは絶対にはずせないお祭りである。

とはいえ少々残念な事がある。それはプログラムの殆どが
アイルランド系であると言う事。
ケルトと言えばスコットランド、アイルランド、ウエールズと
英国ばかりが知られているが、フランスを忘れて
もらっては困る。
CDショップへ行ってケルト音楽の棚を見るとその殆どが
アイルランド、そして少しばかりのスコットランド。
フランスの物はまず無い。
いわゆるシャンソンもワールド・ミュージックの中で細々と
生き残っている有様なので仕方のない事かも知れない。


フランスにおけるケルトと言えば Bretagne である。
Basque にもその影響は残っているのだが「神話と
伝説の国」と言われる Bretagne に魅せられている私に
とって、この地の音楽も重要なのである。


Bretagne の民謡の多くはブルトン語で歌われており、
仏語訳でもついていないかぎりその内容は判らない。
判らないけど好きなのである。

WALARN と言うグループの歌を聴いていると本当に心地
よい。この地方出身、或いは関係の深いアーティストが
どれ位知られているだろうか。

Jean-Michel Caradec、Serge Kerval、Christophe
 Miossec、Alain Barrière、一昨年アルバム“Bretonne”
で大ブレイクしたNolwenn Leroy、「借りぐらしの
アリエッティ」のテーマを歌っている
Cécile Corbel、かつてはアコースティックな楽器を使用して
ケルト系の民謡を歌っていた4人組のTri Yann
(Trois Jean)、Bretagne音楽の復興のきっかけを作った
Alan Stivell、Basque地方出身だがブルトン語で民謡を
歌っているGilles Servat、ケルト色濃いロック・グループの
Soldat Louis など結構いるのである。
(次回に続く)

 
   *********        

       L'ame de la Bretagne.jpg       

                   
                              
                       (2013年5月2日) 

posted by yoko at 09:09| デクヴェルト広場

2013年04月28日

Kyoto Graphie

友人のY.W.さんからKyoto Graphieという新しいイベントの
お知らせを受け取りました。
以下友人のメッセージをそのまま掲載します。


Quote

今年京都で新しいアートのイベントが産声をあげました。
京都グラフィーという国際写真展です。
公式サイトでまず概要をご覧ください。
http://kyotographie.jp/

フランスのアルルという町で、もう40年くらい前から国際写真
フェスティヴァルが毎年夏に行なわれているそうです。
Les Rencontres d'Arlesと呼ばれていますが、最も
長い歴史を誇り、世界的にも最高レベルの写真アートの
フェスティヴァルとして知られています。

このフェスティヴァルに縁のある人々が集結して、京都でも
同じくらい魅力のある写真アートのフェスティヴァルをやろう!
ということになりました。
そして驚いたことにあっという間の記録的な速さで、今年の春、
4月13日から第一回京都グラフィー開催の運びとなりました。

5月の連休中も楽しめますので、興味のあるかたは是非
会場にお運びください。
会期中、全部の会場を観て回れるパスポート(3,000円)も
発行されています。



アルルの国際写真フェスティヴァルについて公式サイト
http://www.rencontres-arles.com/A11/Home


京都グラフィティのキーパーソンの一人
京都造形芸大の小野規(おの・ただし)さんのサイト
http://www.you-ads.com/6882-from-the-
247th-to-the-341st-day-tohoku-tadashi-ono/


小野さんはアルルの写真学校のご出身で、フランスに
23年間住んでおられ、フランス人みたいに言葉が堪能な
ナイスガイです。
京都のアンスティチュ・フランセで小野さんが3月11日の
災害のあと撮影された一連の写真が、4月13日より
展示されています。
何もかも壊され押し流され奪われてしまった災害の傷跡の
写真が、なぜこんなに美しいと感じるのだろう、そこに漂う
不思議な平穏さにかえって胸が締め付けられるようでした。

Unquote



                    {2013年4月28日)                   

posted by yoko at 21:39| デクヴェルト広場

2013年04月26日

第3回ニコラを囲んで(Autour de Nicolas 3)

4月21日、文化講座の一環として、ニコラ・
ショーヴァ
 さんを迎え
ミニセミナーを
行いました。

フランス国旗の由来や7月14日祭の由来という
テーマのもとに、
それらが正式に採用された
第三共和制成立頃のフランスの話に言及。

またフランス革命勃発期の話にも触れ、革命の
原因や経過についてどれだけ
誤った考えが
流布(るふ)しているかという観点から、
一般にあまり知られていない
エピソード、たとえばバスティーユが襲撃された
本当の理由は何であったかなど
 
、興味深い話を
披露してくれました。

 

Un séminaire animé par M .NicolasChauvat
s’est tenu à Découverte
le 21 avril 2013.
Ce séminaire fait partie de nos cours
spéciaux sur la culture.


Portant sur thème de l’origine du drapeau
français et celle de la Fête nationale du 14
juillet、ce séminaire avait pour objectif
 d’expliquer les spécificités de la mise en place
de la troisième République, période où ces
symboles ont été choisis officiellement.


L’intervenant a insisité sur l’existence de
nombreux malentendus quant aux véritables
causes de la Révolution Française et de son
déroulement.

Pour cela, il a évoqué quelques épisodes
peu connus et intéressants, par exemple,
≪Quelles sont les véritables raisons de la
prise de la Bastille ? ≫



              (2013年4月26日)

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posted by yoko at 09:27| デクヴェルト広場

2013年04月20日

緊急!ライブのお知らせ (ミュゼットとブルターニュ音楽)

昨夜、アコーデオンとクラリネットに、コルヌ・ミューズ(バグ
パイプ)が加わった,大変珍しいトリオのライブを楽しんで
きました。場所は甲子園口のア・ラ・メゾン・ジャンポール。

アコーデオンのRené Michelさんとクラリネットの中村真美さん
とは既知の仲。達者な演奏によるミュゼットやジャヴァに、
今回はブルターニュから来日したBruno Le Rouzic
 (ブルノ・ル・ルージック)さんが加わり、これまた大変珍しい
アイリッシュ・フルートとバグ・パイプを聞かせてくれました。
小鳥のさえずりのようにきれいなアイリッシュ・フルートの音色。
効果的にはいってくるクラリネッット。

ぴったりと息の合った3人が奏でる映画「突然炎のごとく」の
テーマ曲「つむじ風(Le trourbillon)」が、今も頭の中を
ぐるぐると回っています。

詳しいことは改めてブログでお話したいと思いますが、
本日(4月20日・土曜日)神戸で同じトリオの演奏会があり
ますので、興味あるかたは是非おでかけください。

開演:15時 と18時の2回
場所:三宮ピア・ジュリアンホール8F(078-391-8081)
入場料:3000円
 
         Trio pr Blog.jpg




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         バグ・パイプ


アイリッシュ・フルート(Tin Whistle).jpg
   アイリッシュ・フルート(Tin Whistle)
              
               (2013年4月20日早朝)
posted by yoko at 07:16| デクヴェルト広場

2013年04月14日

ある日の夕食

昨日朝の地震はこわかったですね。
1995年の恐怖心がトラウマになっていて、揺れがくると
「またか」という思いにとらわれてしまいます。
皆さん、大丈夫でしたでしょうか?


先週の金曜日の授業後、講師のパトリックと彼の奥さん、
受講生と共に近くのプチ・レストランに夕食に行き、
アットホームな雰囲気の中でひと時を過ごしました。
お皿の中にはもう何も残っていませんが、
みんなの楽しそうな顔だけはバッチリ。


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                                            (2013年4月14日)
          
posted by yoko at 20:25| デクヴェルト広場

2013年04月07日

Cabaret Song

クラシック歌唱をやっておられるデクヴェルトの受講生のYO
さんのご招待で、「キャバレソングの夕べ」という催しに行き
ました。
普段はクラシックを歌っている人たちが、客席をキャバレに
みたて、1年に1度だけシャンソンやポップを歌う日です。
Caberet pr Blog.jpg

クラシックの歌い手さんたちによるポポピュラーソングだと
いうことで、遊び心と興味をそそられ、篠突く雨の中を出かけ
ましたが、さすがに、普段本格的な歌を歌い込んでいる人
たちの歌には迫力と深さががあり、圧倒されました。

YOさんはシャンソンでしたが、ガーシュインややポーター、
プレヒト、サティなど、いろいろな人の歌が取り上げられて
いました。

出演者が、それぞれ演出に工夫をこらし、楽しそうに歌って
おられたことにも拍手。
ワイングラスを傾けながらの実に楽しいひと時でした。

こんなキャバレがどこかにあったら、しょっちゅう行くこと
でしょう... 1年に1度の営業と言わず、せめてあと1回営業して
もらいたいです。

幕間の客席風景.jpg
   Entracte du cabaret (キャバレの幕間風景)

 
                     (2013年4月7日)

posted by yoko at 05:55| デクヴェルト広場

2013年04月04日

Atelier Le Vert(アトリエ・ル・ヴェール)

奈良でアトリエ・ル・ヴェールを主催されている
久保佳子さんをお迎えしました。
久保さんはフランス・スタイルのフラワー・アレンジメントを
奈良を中心に教えておられるかたで、社会人の息子さんが
2人もおられとは思えない若々しく行動的な女性です。


フランスでは、フランス国立園芸協会(Société Nationale
d’Horticulure de France )が主催する ”お花“の国家試験
(Diplôme d’Animation florale artistique -
通称DAFA)が、毎年開催されています。

1級から3級まであり、等級が上がるほど難易度が増します。
国家試験であるという点がフランスらしいなと思いました。
久保さんはDAFAの1・2級を取得され、次は3級を目指して
おられますが、3級になると、植物の名前が、ラテン語の学術
用語で表記されようになります。これも基本に忠実なフランス
らしい一面ですね。


DAFAについては日本でも情報が沢山でていますので、
興味あるかたはご検索いただくか、久保さんにご連絡くだ
さい(080−1462−5202)。

デクヴェルトでは、久保さんと協力し、いつか「お花の日」
(Journée florale artistique)を催したいと思っています。
使うのは香りを楽しむために生きた花のみ、微妙な線と
バランスを大切にするフランス・スタイルの「お花」に興味の
ある方は、どうぞ今からご一報ください。

久保さんのブログ http://ameblo.jp/barayoshiko

                        (2013年4月4日)
久保さんの作品.jpg

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posted by yoko at 09:00| デクヴェルト広場

2013年03月06日

映画「メモリーズ・コーナー」

フランス映画『メモリーズ・コーナー』の上映がまもなく
神戸で始まります。

1995年震災後の神戸と淡路島を舞台に、フランスの女性
監督が 「孤独死」と「喪失感」をテーマに、その先にある希望を
描いた人間ドラマです。

主演はフランス人ジャーナリストを演じる新人女優デボラ・
フランソワで、日本の俳優西島秀俊が通訳の役を、阿部寛が
不思議な男性の役を演じています。

フランス・カナダ合作映画で、使用言語はフランス語、英語、
日本語です。Yutubeでほんの一部ですが予告編を見ると、
日本語字幕がついていました。

神戸や淡路で撮影し、構想から5年の歳月をかけて実現した
というこの映画は、震災によって深い傷を負った私たちに
とっては必見の作品かと思われます。
地震直後はそれを思い出したくなかった人も、今なら観られる
かもしれません。

原題:Memories Corner
監督: オードレイ・フーシェ(Audrey Fouché)
出演:デボラ・フランソワ(Déborah Francois)
  阿部寛、西島秀俊、國村隼、塩見三省、倍賞美津子

神戸元町映画館 (078-366-2636)
上映期間:2013年3月9日(土)〜22日(金)


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メモリーズ・コーナー公式サイト
  http://memories-corner.com/

          (2013年3月6日)

posted by yoko at 09:26| デクヴェルト広場

2013年02月18日

Robert Doisneau (ロベール・ドアノー)

京都で開催中の写真家ロベール・ドワノーの回顧展に行って
来ました。
ドアノーは、1912年4月生まれ、報道写真、ファッション
写真を手がけながらパリの何気ない日常生活を撮り続けた
写真家です。ドイツに対するレジスタンス運動に加わり、
偽パスポートづくりを手伝っていた時期もあったようです。
1994年没。


彼の写真は、いずれも被写体の表情が、豊かでいきいきと
しています。演出写真であるということは、展覧会を
見ているうちにわかりますが、どれもが極めて自然です。
構図にあっと言わされたりしながら見ているうちに
だんだんと楽しくなるのは、根底に、作家の深い愛情と
鋭い視線があるからでしょう。ここかしこに散りばめれらた
ユーモア感覚にも人間味が溢れています。


そしてもう一つの利点は、この展覧会をとおして、少し
懐かしいパリ風景 – ポロネギ入りの買い物袋を持った
ままキスする恋人たち、こわい顔のコンシルジュ、カフェの
前で待つ犬、(この犬はカッフェが開くのを待っているの
だろうか?)、連なって道を横断する子供たち(皇居の
カル鴨みたい)... - 等々が見られることです。

何となく見覚えのある街かど風景は、自分が生きたパリの
風景と重なり、しばし甘い感傷の世界に導いてくれました。
当時を知らない世代の人には、新たな発見の機会と
なってくれますように。

"Il est des jours où l'on ressent le simple fait de voir
comme un véritable bonheur." – Robert Doisneau
(ほんの何気ないことが、本物の幸福だと感じられる日がある
- ロベール・ドアノー の言葉より)


Rétospective Robert Doisneau
ロベール・ドアノー 生誕100年回顧展
場所:京都イセタン7階会場
期日:2013年1月30日〜2月24日

http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/
floorevent/index_7f.html#robert


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                  (2013年2月18日)

posted by yoko at 12:10| デクヴェルト広場

2013年02月07日

ラベルの楽しさ(Chasse-Spleen2)

「ワイン界ではノスタルジーを抑えるようなマーケティングが
あるが、この素晴らしい名前を守るため、それには賛同でき
ない。ノスタルジーは憂愁(スプリーン)の中に溺れ、憂愁は
私たちのワインによって追い払われるのだから。
(La nostalgie se noie dans le spleen et le spleen est
chassé par notre vin.)」
これは、シャトー・シャス・スプリーンのホームページの冒頭の
一文です。

先日(1月24日付)で、シャトー・シャス・スプリーンのラベルの
事を書きました。すぐにも続きを書きたかったのですが、急用
や出張が重なったため遅くなりました。

Spleenというのは、ギリシャ語splen(脾臓)を語源とする言葉
で、イギリス人によって「暗い気分」の意味で使われました。
18世紀半ばにフランスに入り、「憂鬱」や、「人生に対する
嫌悪感」を表すようになります。

この言葉を一躍有名にしたのは、19世紀の詩人Charles
Beaudelaire (シャルル・ボードレール)の詩集“Le Spleen
de Paris" でしょう。
彼のもう一つの詩集「悪の華(Les Fleurs du Mal)」と相ま
って、Mal et Spleen du siècle(世紀の悪・世紀の憂愁)は、
19世紀の文学概念のひとつとなっていました。

しかしこの暗い思いを追ってくれるのがシャス・スプリーンです
(chasserは追い払うの意味)。

このシャトーの所有者は大変粋な人のようで、1998年フランス
サッカーチームがワールドカップで負けた時、選手たちの
憂いを払うために、選手全員にこのワインを送ったそうです。

また、2000年からはラベルの上部に詩句が入るようになり
ました。ちなみに2000年のは、ボードレールの1文で、
”J'ai plus de souvenirs que si j’avais mille ans.”
(私には1000年生きた以上の思い出がある)
-Beaudelaire Spleen et idéal “- 
  (-ボードレール:憂愁と理想より-  )

ラベルには、毎年違う詩が使われているので、集めると
しゃれたコレクションになるかと思います。素敵な詩がついて
いる年のワインを、恋人に贈るのもおしゃれですね。
今年のヴァレンタインデイにはチョコレートの代わりに
ワインを贈るというのはいかがでしょう。
Enivrez-vous des poèmes et du vin …

                          (2013年2月7日YM記)

posted by yoko at 04:06| デクヴェルト広場

2013年01月24日

ワインラベルの楽しさ(Chasse-Spleen)

ワインを選ぶ時には言うまでもなく作り手、作りかた、作られた
場所、畑(できればそのテロワールの性質)、葡萄品種、
ヴィンテージ、料理との相性などを考慮して選ぶのが正統派の
やりかたでしょう。そのためにはラベルは重用な手掛かりです。

ワインショップに行って、ラベルをじっくり眺めていると、
いろいろなメッセージが聞こえてきます。
特にロワールやローヌの有機ワインのラベルには個性的な
ものが多く、メッセージを読み、作り手さんたちとの無言の
会話を楽しんでいると、あっという間に時間が過ぎてしまい
ます。彼らは総体に大変お喋りです。


筆者もできるだけ試飲をしてからワインを購入するようにして
いますが、試飲のできない店頭では、ラベルと店側のアド
ヴァイスでワインを選びます。ただし名前だけで選んだワイン
もあります。 それがChâteau Chasse-Spleen でした。

Spleenというと、フランス文学の知識が少しある人ならば、
「ン?」と思うでしょう。筆者もその一人でした。 ひょっと
するとこの名は、ボードレールの”Spleen de Paris”
(パリの憂愁)に由来するのではないだろうか。
好奇心に打ち勝てず調べてみると、やはりそうでした。

そしてその瞬間、この素敵な意味を持つワインと、会ったこと
もないシャトーのオーナーに大変好意を持ってしまいました。


シャス・スプリーンは、今から10余年前、確かに名前だけで
選んだワインですが、幸い味わい的にも優れたものでした。

シャス・スプリーンの意味については次回にお話します。
(続く)
Spleen pr Blog.jpg
   Château Chasse-Spleen 2000年

                (2013年1月24日YM記)

posted by yoko at 08:40| デクヴェルト広場

2013年01月14日

ヨーロッパ文化首都マルセイユ=プロヴァンス2013

2013年1月13日付けのブログで、レオ・フェレ没後20周年
追悼音楽祭“Grande Nuit Léo Ferré”が, マルセイユで
行われることをお知らせしました。

会場のあるマルセイユはプロヴァンスと共に、2013年
ヨーロッパ文化首都に選ばれており、今年1年を通じて
種々の展覧会やショーやフェスティヴァルなど、傑出した
文化イベントの開催が予定されています。

名称はMarseille-Provence 2013
 Capitale européenne de la Culture
(ヨーロッパ文化首都マルセイユ=プロヴァンス2013)で、
マルセイユだけでなく、エクス=アン=プロヴァンス、アルル、
サロン=ド=プロヴァンス、ラ・シオタなど100以上の
プロヴァンスの市町村が、参画しています。
今年は地中海フランスがおもしろそうです。
 
公式ホームページ:www.mp2013.fr


下は、1月12・13日の幕開けの週末の画像のサイトです。
(Marseille-Provence 2013 Week-end d’ouverture)

街並みや光の演出に際立ったものがありますので、
しばしお楽しみください。
https://www.youtube.com/watch?v=gA
_IguyXxwU&feature=player_detailpage

                  (2013年1月14日YM記)
posted by yoko at 02:28| デクヴェルト広場

2013年01月08日

ニコラを囲んで(Auour de Nicolas)


新年早々の1月6日(日)、フランス人ニコラ・ショーヴァ氏を
迎えて座談会を開きました。

ニコラさんはエクス=アン=プロヴァンス政治学院出身、
この学校で叩き込まれたと思われるフランスの伝統的な
話法にのっとったきれいな話し方を身につけた若者です。


テーマは無し。
若いけれど、活動範囲が極めて広いのニコラさんの場合、
主題をひとつに絞るより、彼のエスプリのおもむくままに
話をしてもらうほうがおもしろいだろうという理由で、
「無題」となりました。


この日は丁度公現祭(Epiphanie)にあたっていたので、
話はクリスマス(Noël)や樅の木の意味に始まり、ケルトの
クリスマス、公現祭に触れ、遠くギリシャ・ローマ、そして
日本のことにまで及びました。


ちろん公現祭(エピファニー)ですから、私たちは、そのシンボル
であるガレット・デ・ロワも、忘れることなく食べています。

Nicolas pr Blog.jpg

参加者の一人(男性)から『本当に意義ある午後でした。
Nicolasさんの話、興味深く聴かせてもらいました。
当たり前の事ながら、知らない事がこんなにもあるのかと
あらためて思わされました。』という感想が寄せられています。


(編集メモ)
épiphanie(公現祭)とは、イエス・キリストの生誕を祝うため、
東方からやって来た3人の博士がベツレヘムに到着した日を
祝う行事です。しかし実際には、いづれの文献にも
3人だったとは書かれていないとのことです。


最後にNicolas Chauvat氏のプロフィルをご紹介しておきます。

・Institut des Etudes Politiques d’Aix-en-Provence
(エクス=アン=プロヴァンス政治学院 -
通称Sciences Po Aix)卒業。

・シルク・ロードに魅せられ、関連地域の交流や相互関係を
研究、特にその起点である中国(唐)、終点である日本文化に
対する造詣は深い。
・中国滞在(西安アリアンス・フランセーズの文化部で研修)や、
日本滞在 (同志社大学交換学生として京都滞在)を経て、
現在はフランスと日本をつなぐ仕事を目指している。

著書:“Le confucianisme, le taoïsme et le bouddhisme”
        (儒教・道教・仏教)  2013年1月発行予定

*今後デクヴェルトのブログにも時々ニコラさんから原稿が
  寄せられるはずです。
  


                        (2013年1月8日)

posted by yoko at 13:32| デクヴェルト広場

2012年12月31日

2012年の終わりに

あれも書きたい、これも書きたいと焦りながら、
ブログが更新できないままに年末を迎えてしまいました。
年が変わらないうちに、少し今年の報告をアップしておきます。

 
仏検
本年2012年の仏検では、
春は4級に一人と、準2級に一人合格し、
秋は、3級に一人合格しました。
皆さん、おめでとうございます。


また春の準2級の合格者S.T.君はこの夏、
交換学生としてリオン大学に留学、現在フランスに滞在中です。

写真下は、はS.T.くんからデクヴェルトに寄贈された
コンピューターで描いた絵(C.G.)

谷本真一くん ブログ用.jpg


イベント報告
11月23日(祭日)、
「新酒の日」を催しました。
ボージョレ・ヌーヴォ始め、各国の新酒6種類を試飲しました。

12月8日:年末食事会
今や恒例となった12月の食事会を、A la Maison Jean-Paul
で催しました。
今年は大々的に発表しませんでしたが、静かに波が寄せる
ように参加者が増えていき、みんなでカスレを楽しむことが
できました。 

カスレ(cassoulet)は、ラングドック・ルーシオンなど
フランス南部の冬の料理で、白インゲンに、鴨のコンフィ、
ジャンボノー(豚のすね肉でつくったハムの塊で、一見
ソーセージのように見えます)、その他のお肉などを煮込んだ
料理です。大変手間がかかる料理なので、日本ではなかなか
お目にかかれませんが、ジャン・ポールさんのそれは長時間
しっかりと火がとおっていて、本当においしく、みんな
ペロリとたいらげました。


最後に、デクヴェルト受講生から、フランスのクリスマス
風景の写真が届いています。
少し時期をはずしましたが、何点かをご紹介し、
今年のメッセージの締めくくりとしたいと思います。
今年も1年おつきあいありがとうございました。

CIMG9080.JPG



ブログ用.jpg
上2枚はアルザスの街角のクリスマス装飾



CIMG9126.jpg
(Diorのウインドー)

                                                  (2012.12.31)
 

posted by yoko at 16:41| デクヴェルト広場

2012年07月23日

松谷武判さんのこと(1)

先日西宮の大谷美術館で行われている美術展
「対話する美術/前衛の関西」を見てきました。

丁度デクヴェルトの6月5日付けのブログに、元永定正氏の
ことや、彼の母体となった具体美術協会のことを書いた直後
だったので、大変いいタイミングで、戦後から現在に至る関西の
現代美術の一断面をかいまみることができました。

7月8日には、松谷武判氏のアートドキュメンタリー・シリーズの
3作目「MATSUTANI 3 」の映像鑑賞と、作家本人による
アフタートークの会が催されました。

アフタートークでは、松谷氏は、
「具体美術協会」が結成された当時の空気感や、
元永定正氏を介して吉原治良氏に出会ったきっかけ、
何故ボンドを使って作品を創るようになったのかといういきさつ、
そして、フランス政府給費留学生としてフランスに行き、そこに
とどまった理由と心情などを、終始実に率直に話されました。


『戦争でほとんどが壊されたが、人間はこわされなかった』
と、氏は語ります。戦後自由を求める時代の中で、
吉原治良氏の率いる具体美術協会は生まれました。
1950年くらいにはもう存在していたそうです。

吉原氏は『人の真似はするな。新しいものをつくれ』の
姿勢を徹底的に貫いた人でした。
厳しい人でもあり、若いアーチストが自分の作品を見せに
行くと、外国から取り寄せた美術雑誌の、たとえばセザールの
ページを開き、「こんなのがあるよ」と見せることがあった
そうです。つまり、既に似たようなものが存在しているという、
ことでした。

まだ内面的な自己が確立していない若い画家が、何か
新しいものを創造しようとうととすると、素材に走るしか
なかった、と松谷氏は続けます。
こうして氏は当時世に出始めたビニール接着剤(ボンド)を
使い、作品を制作し始めました。

松谷氏は1937年生まれ、1963年に具体美術協会の
会員となり、66年秋にフランス政府給費留学生として
渡仏します。       (次回に続く)

          
対話する美術pr BLOG.jpg

展覧会「対話する美術 / 前衛の関西」は、
西宮市大谷記念美術館で開催中。
期間:2012年6月9日(土)〜7月29日(日)(水曜休館)

 
           
                     (2012年7月23日)

posted by yoko at 11:45| デクヴェルト広場