2020年05月18日

さよならイディール/SAYONARA IDIR (1)

2020年5月冒頭、友人のAさんからイデールが亡くなったとの知らせが入りました。
“Idir est mort” これ以上短くできないであろう文章に、万感の思いが込められているように思われました。

イディールは、アルジェリア北部カビル出身のシンガーソングライターで、パリで活躍、フランスのシャンソン界とも大きな関わりを持ちながら、カビル語で歌い(註1)、カビルの文化を守り続けた人です。

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代表曲:A Vava Inouva(A mon petit père 愛するお父さん)
https://www.youtube.com/watch?v=8qcSdqc7QYo 
Extrait de ≪ Il était une fois la musique kabyle ≫


彼の死は各界にショックを与え、アルジェリア・フランス両国の各界から数知れない追悼の辞が寄せられています。両国のシャンソン界はもとより、ユネスコなどの公的機関、ル・モンド紙、エクスプレス紙を始めとする新聞・雑誌・TV・ラジオなどのメディア、アルジェリア大統領Abdelmadjid Tebboune、フランス大統領エマニュエル・マクロン、元フランス大統領フランスソワ・オランド、その他知識人や文化人と枚挙にいとまはありません。

現フランス大統領のエマニュエル・マクロンは『唯一の声が消えた。(中略)イディールは、カビルのルーツを歌い続けた』と哀悼の気持ちを表し、同じカビル地域出身のサッカー界の大御所ジダンは、『子供時代、私はあなたから大きな影響を受けた。(中略)あなたとの出会いを忘れることはない。』と述懐しています。
        
アルジェリアの大手日刊紙エル・ワタン紙は「カビルの魂イディール」と題した記事で、次のように語っています。
(Source: Courrier international 04/05/2020 EL WATAN -Djamel Alilat記)


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「カビルの魂 IDIR:
アルジェリアの大手日刊紙エル・ワタンは、5月2日に70才で死去したイディールに心から哀悼の意を表す。社会参加型・叡智の人イディールは、カビルの音楽を世界中に知らせ、永遠に私たちの心に残るだろう。

イディールは生きるという意味を持つが、彼はその名に触発されるかのように、『世界のシャンソン』の中でもひときわ輝く名を確立した。しかし肺繊維症との闘いが、普遍的なメロディーを生んできた彼の肺をむしばみ、生きる力を奪い取ったのだろう。長い闘病生活のあと、彼はパリの病院で静かに旅立だった。誰もが知る高潔な魂を持つ彼らしく、ひっそりと。

『僕の念頭にはいつもカビルがある。』50年におよぶ歌手生活の間イディールは世界中で歌い、ベルベルの言語、文化、アイデンティティを昇華し続けてきた。彼の死を知ったアルジェリア人や外国人がこぞって彼の死を悼んでいることから、このアーティストがアルジェリアシャンソン界の偉大な金字塔であることが伺える。」
(EL WATAN  https://www.courrierinternational.com/article/vu-dalgerie-idir-lame-kabyle)
    
   
            *********
日本ではカビルやベルベルについての情報は少なく、筆者も詳しく知っているわけではありません。ただイディールの歌は、40年も前に聞き、意味もわからないまま親しんできました。日本語でいう「縁」もあったのでしょうが、彼の歌には言葉の壁を越えて、人の心に浸み込んでくるような優しさがあります。


ぜひお聞きください。
- A Vava Inouva en Kabyle et en français
(私のお父さん - カビル語とフランス語の字幕付き)

-Tamachahut n Tsekkurt(Le conte de la perdrix ヤマウズラのお話)



「イディール死す」の知らせを機にベルベルやカビルの事をまとめたいと思いましたが、調べれば調べるほど、歴史的にも古く、深く、複雑で、とても簡単にまとめることができないとわかりました。

そこで微力ながら、次回はその地理的・歴史的背景を探り、次にイディールのシャンソンとフランスシャンソン界との交流に目を向け、母国とフランスを結ぶかけ橋であったイディールへのオマージュにしたいと思います。カビルの人々に対する対する筆者の個人的な思い出もありますが、カビルはまたフランスとも関わりの深い地域で、フランスのシャンソン界にもこの地域出身の人は多数いますから。

  
(次回に続く)

  
En remerciant sincèrement M. AZZOUZ Aziz, kabyle du Japon, de sa collaboration à réaliser cet article.
(この記事を書くにあたり多大なご協力をいただいた日本のカビル人AZZOUZ Aziz氏に深く感謝します。)

        --------------

*註1)
カビル語:アフリカ北部にベルベル民族と呼ばれる人々がいます。一口にベルベル民族と言っても言語は一つではありません。その中に幾つかの地域があり、地域によって異なる言語が話されており、そのうちの一つがカビル語(原語ではTAQVAYLIT)です。カビルはアルジェリアの北、首都アルジェの東に位置する山岳地帯で、古い歴史を持つ原住民です。
ベルベル民族については連載その2で触れることにします。

補足資料
ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Yazid Zidane):
Triste nouvelle aujourd’hui nous venons d’apprendre
 la disparition d’un Homme que nous aimons profondément ハート,
un homme courageux et un exemple !
Tu as marqué mon enfance en Famille
Je n’oublierai jamais notre rencontre.
Repose en paix.
(今日は悲しい知らせを受けた。私たちが大好きな人が亡くなった。勇気ある人, 目標の人!
家族と一緒だった子供時代僕はあなたから影響を受けた。あなたとの出会いを忘れることはない。安らかに眠られるよう。)

フランス大統領Emanuel Macron (Twitterより)
Emmanuel Macron @EmmanuelMacron
Une voix unique s’est éteinte. Idir chantait ses racines kabyles avec la mélancolie d’un exilé et la fraternité des peuples avec les espoirs d’un humaniste. La poésie de ses chansons continuera longtemps de résonner d’une rive à l’autre de la Méditerranée.
(唯一の声が消えた。イディールは、亡命者の悲しみをこめてカビルのルーツを歌い、ヒューマニストの希望をこめて友愛を歌った。彼のシャンソンが持つ詩情は地中海の一方の岸から向こう岸へずっと響き続けるだろう。)

アルジェリア大統領Abdelmadjid Tebboune:
l’Algérie perdait ≪ une pyramide de l’art algérien ≫.
我が国はアルジェリア芸術の大国柱を失なった。)

ユネスコ:「カビルとベルベルの偉大な文化大使に哀悼の意を表します。」
L’UNESCO a rendu hommage à ≪ un ambassadeur éminent des cultures kabyle et berbère ≫.

ル・モンド紙(Le Monde du 03-05-2020)

その他有名人から寄せられたオマージュ (Youtube)
(Les célébrités rendent hoomamge à Idir)


(参考資料:Source):
Idir (https://en.wikipedia.org/wiki/Idir)
Berbères (https://fr.wikipedia.org/wiki/Berbères)
Kabylie (https://fr.wikipedia.org/wiki/Kabylie)
Kabyles (https://fr.wikipedia.org/wiki/Kabyles)
カビル人( https://ja.wikipedia.org/wiki/カビール人)
La musique Kabyle (https://fr.wikipedia.org/wiki/Musique_kabyle)
A Vava Inouva
Le monde, Le nouvel Obs, France 24, etc.


(18-05-2020  Ecole de français ≪Découverte ≫)

posted by yoko at 14:20| デクヴェルト広場

2020年02月01日

第49回土曜サロン/49e Salon du samdedi


Nous venons à peine de quitter les festivités du nouvel an que déjà se profile la galette des rois, la chandeleur, Mardi Gras et la Saint-Valentin. Au Japon, Setsu bun et la Saint-Valentin marqueront l’hiver. Pour ce 49ème salon, nous vous invitons à découvrir avec nous les festivités hivernales et leur significations ≫

正月休みが終わるや、すぐにガレットデロワやシャンドルール、マルディ・グラやセントヴァレンタインなどが話題に上がっています。また日本では節分やヴァレンタイン・ディが冬を彩っています。第49回目の土曜サロンでは、日本とフランスにおける冬期の祭事と、その由来や意味について話し合いましょう。

日時 : 2020年2月8日(土) 13 :45
場所 : フランス語教室・フランス文化サロン
 ≪ デクヴェルト ≫
テーマ:日仏における冬期の祭事
講師:Sébastien Dente、産業エコロジー研究者
Date : le 8 février à 13H45
Lieu : Découverte, Ecole de français et Salon Culturel Francophile à Shukugawa
Thème : Festivités hivernales
Conférencier ; Sébastien Dente, Chercheur en écologie industrelle

参加費 : デクヴェルト受講生: 3000円 ビジター:3500 円
(参加者が5名を超えたら、会費は安くなります。)
お問合せ・お申込みは、フランス語教室・仏文化サロン《デクヴェルト》までお願いします :
電話0798-38-5700
E-mail : info@decouverte.jp

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 写真はヴァレンタインデイにピッタリの「恋人たちのシャンパーニュ(Chapagne des Amoureux)」の王冠。男性と女性の2種類があり、ペアでストーリーが完結。作り手はHenry de Vaugency。


(1er fév. 2020  Ecole de fraçais "Découverte" 
posted by yoko at 08:41| デクヴェルト広場

2020年01月12日

新年食事会/Dîner de la nouvelle année

2020年1月10日、デクヴェルトの受講生やOBを中心に神戸北野坂坂のカフェドパリ(Cafe de Paris )で新年会を催しました。参加者の年齢は1歳半から数十歳。実に幅広い年代の層の人々が集まり、ソワレはあたたかい雰囲気の中で始まりました。

。   Bistro.jpg
  
少し早めにレストランに到着、中に入るとまず目にとびこんだのが、この光景。「準備完了 - さあ、やるぞ」の気合が感じられ、何故か好きな写真のひとつです。

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メニューはオードブルにスープ、メインは仔羊。
オードブル みかさん.jpg
(写真上はオードブル
写真下はメインの仔羊。そのダイナミックな焼き上がりと、お皿に取り分けたところを掲載します。ふっくらとした焼き上がり、やわらかい舌触り、シェフの心尽くしの味が伝えられないのが残念です。
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写真下は本日最も若い参加者、はるとくんとアメリーちゃん(4才と1才6か月)
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北野坂の夜も更け、貸し切り状態になったレストラン。写真下は内・外からみた当日の風景
  新年会1.jpg
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ここでフランスに関するクイズが始まりました。どんなクイズかって? では一つご披露します。
三択問題で、フランスはその形状から何と呼ばれているでしょう。
1.五角形 
2.六角形
3.八角形
答えは「六角形」です。トーナメント形式にしたところ、この段階で間違った人がかなりいました。

このあとデザートになりました。クイズ中はデザートを出さないで待っていてくれたお店側の心遣いに、あとから気がつきました。感謝。
残念ながらデザートの写真は撮り忘れましたが、それだけソワレが楽しかったということになるのだと、納得しています。写真を撮った方がいらしたら送って下さるようお願いします。

こうして北野坂のソワレはお開きになりました。
今日集まってくださった皆様、ありがとうございました。
またこんな素敵な時間をを演出して下さったAzy さんとカフェドパリ・チームの皆様、
質の高いお料理とサービス、特にさりげな心遣いに心から感謝します。

集合写真 修正済み.jpg


後書き
「昨夜はフランスにいる気分を味わいました」「楽しい時間でした。2020年が明るいです。」何人かの方からこんなメッセージをいただきました。
最後になりましたが、写真を提供してくださった写真家の岡田美夏さんとCafe de Paris さん、ありがとうございました。


(11-01-2020  Ecole de français "Découverte" ) 
posted by yoko at 11:30| デクヴェルト広場

2019年12月30日

ラ・フォンテーヌの寓話の世界/Le monde de la Fontaine

47回土曜会話サロンの報告/Compte-rendu du salon de conversation

47回土曜会話サロンは、12月22日(例外的に日曜日)に行われました。テーマはラ・フォンテーヌの寓話(Fables de la Fontaine). 子供時代に戻り、17世紀の詩人ラ・フォンテーヌ(la Fontaine)の寓話をいくつか読み、お話の意味と教訓を探りました。最後にファブリス・ルッキーニ(Fabrice Luchini)の格調の高い朗読を聞き、しばし年末の喧騒を忘れ文学の世界に遊ぶことができました。

講師Sébastien の選択と解説に感謝。


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(挿絵は牛になろうとした蛙の話)

 ファブリス・ルッキーニの朗読はこちらから聞けます。https://www.youtube.com/watch?v=Qs3OcybtqiI 

(30-12-2019 Ecole de français "Découverte")


posted by yoko at 14:04| デクヴェルト広場

2019年08月27日

松谷武判ポンピドーセンターで回顧展/Takesada MATSUTANI au Centre Pompidou


嬉しいニュース

関西出身のアーティスト、松谷武判さんの個展が今パリのポンピドーセンターで行われています。1950年代後半から現在までの作品を集めた回顧展で、2019年9月23日までです。


松谷氏は、戦後まもなく日本に生まれた前衛的な美術グループ「具体美術協会」の後期メンバーで、50余年前からパリに住み、活躍するアーティストです。2015年には彼の作品のひとつがポンピドーセンターに入っています。

「具体派」グループについては、デクヴェルトのブログに何度か書きましたが、だんだんと知らない人も増えているので、もう一度触れたいと思います。


「具体美術グループ」について
1954年(昭和29年)抽象美術の先駆者・吉原治良をリーダーとする若い前衛芸術家のグループが阪神間に結成されました。これが「具体」グループです。
リーダーの吉原治良が掲げたグループのモットーは「人のまねをするな、今までにないものを創れ」でした。デクヴェルトが松谷氏にインタビューした時も、1980年代に当時のフランス総領事と共に故元永定正氏を訪ねた時も、開口一番出てきたのはこの言葉でした。


吉原氏はこの姿勢を徹底的に貫いた人で、この点では厳しい人だったようですが、そのおかげで蒼々たるメンバーが世に出て活躍をしています。


デクヴェルトのインタビューの折、松谷氏は次のように語ってくれました。
『まだ内面的な自己が確立していない若い画家が、何か新しいものを創造しようとすると素材に走るしかなかった。』こうして氏は当時世に出始めたビニール接着剤を使い、創作を始めました。


「具体」とフランスとの関わり

この「具体」グループを高く評価し、フランスに紹介したのが、フランスの美術評論家ミシェル・タピエ(Michel TAPIÉ) でした。当時のフランスは、Michel TAPIÉ等が提唱するアンフォルメル(非定形)芸術が注目をあびていた時代でした。

1957年来日したタピエは、日本で「具体」グループの芸術と出会い、その質の高さに驚き、絶賛の言葉を送っています。
当初タピエは、アンフォルメルを日本に紹介し、何かしようと提案するつもりだったようですが、来てみると、質の高い「具体」の芸術が、既にしっかりと存在していたというのが事実のようです。
戦後わずか10年程の日本に、こんなにも才能と気骨に溢れた若い芸術家たちが多出したことも嬉しいですし、それが阪神間で生まれたというのも嬉しいことです。



折しも神戸の県立兵庫美術館では「ぐたいと日本の前衛」と銘打った美術展(山村コレクション)が開催中です。
(2019年8月3課~9月29日(日)まで。
嬉しいツイン「グタイ展」、お見逃しありませんように!

なお具体グループに関する過去のブログは次のとおりです。


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 右端が松谷さん (2012年神戸)


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作品Youtube 

  


(2019年8月26日 −Ecole de français "Découverte")

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posted by yoko at 11:38| デクヴェルト広場

2019年06月21日

CR de la Conférence Cerfs-volants japonais/「和凧」講演会後書き

セシル・ラリー(Cecile Laly)さんの講演会「和凧- その伝統美と現状」、好評のうちに終わりました。
セシル、お疲れ様でした。
地元の阪神間だけでなく、京都、奈良、遠くは横浜から参加してくださったすべての方々 - 友人、同窓生、デクヴェルトの現役、OB - にお礼申し上げます。

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当日の話は和凧の起源からその歴史、地方差、種類、現状と多岐にわたりましたが、ここでは内容について詳しく書くことは控えます。
一つ言えることは、フランス人の発表には伝統的な方法があり、理論的な話の進め方をすること、しかも完結伝統的明白であることが必須条件です。今回のセシールさんの発表法は、まさにその伝統的なルールにしたがって行われており、最後は結論で締めくくられていました。
現在のグローバル時代、これから世界に出ていく若者たちは、このようなプレゼンテーションの仕方をぜひ見につけてほしいとつねづね感じています。


講演後は、講演者と参加者、参加者同志の交流をはかるため、少ティータイムをとりました、これが結構よかったみたいで、楽しかったというお礼メールを何通かいただきました。そのうちの1通はAK さんの言葉です : 「セシールさんのお話も大変面白かったですが、いろんな方と交流することができ、自分にとって有意義な時間を過ごせました。」 

またMTさんは当日の情景を次のような言葉で綴ってくださいました。
「さらら仁川でのイベントは14時00分から。松原先生の世界です。遠くは神奈川県から来ておられるかたもいてびっくりでした。
2時間びっしり通訳する松原先生はとても素敵。私はフランス語がなかなか聞き取れないので知ってる単語だけひろって、(あ、そうか、この単語はこれなんだな)と思いながら聞いてました。

フランス人のCecile さんは日本文化の和凧のことを安藤広重の絵などと共に解説してくださいました。プロジェクターに映し出される絵や写真が素敵です。一番番前に座ってよかった。

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江戸時代から現代までの凧の歴史。
日本人というだけで、私は知らないことだらけ。情けない。だけど絵が大好きなので、興味津々。
和凧の大会とかもあるんですね。

美術作家の水島太郎さんも来られていました。太郎さんにカウズ、マルセル・デュシャン、マーク・エステル、バンクシーなどなど教えていただきました。今更ながらに太郎さんの凄さ、私の無知を再確認したのでした。(←忘れないためにメモってますメモするあせあせ(飛び散る汗)
前に進まなきゃいけないなと思って帰ってきました。ありがとうございました。」
臨場感溢れる素敵なレポート、MTさん、ありがとうございます。

最後にこの日献身的に手伝ってくださった受講生のかたがたに心からお礼申し上げます。

デクヴェルトでは、日本とフランス(およびフランス語圏の国々)との交流をはかるため、今後もいろいろな企画を準備しています。特に知られざるフランスの顔、知られざる日本の顔も予定に入れています。何がとびだすか、楽しみにしておいてください。

  (le 21 juin 2019 - Ecode de français "Découverte")


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posted by yoko at 17:05| デクヴェルト広場

2019年05月04日

ピカソと戦争展/Exposition ≪ Picasso et la Guerre ≫ à Paris

現在「ピカソと戦争展」が、パリ7区にあるアンヴァリッドの軍事博物館で開催されています(2019年4月5日から7月28日まで)。

Exposition - Picasso et la Guerre se tient actuellement en France :
Date : du 5 avril (aujourd'hui !) au 28 juillet 2019.
Musée de l'Armée, 129 Rue Grenelle Paris 7ème.

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 (写真上はパリで開催中の「ピカソと戦争展」の模様
  同センター写真)

これを機に、RFI (Radio France Internationale)が、「何故ピカソはゲルニカを描いたのか」をテーマに動画を作製しました。そのサイトは次のとおりです。

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   ゲルニカ(ソフィア王妃芸術センター所蔵)

『ゲルニカは平和のシンボルである

 Guernica - un symbole pour la paix.


1937年4月26日、フランコ将軍を応援するナチス・ドイツの空軍機がゲルニカを無差別爆撃し、数千人ともいわれる市民や子供たちの命を奪った。
丁度パリ万国博のための壁画を構想中だったピカソはこの知らせに深い衝撃を受け、数日後に「ゲルニカ」を描き始め、ほぼ1か月で描き上げた。

『ゲルニカは戦士を描いた絵ではなく、死と生に向かい合う一般の市民を描いた絵です。戦争や死によって破壊された生命、戦争に翻弄される人々の悲劇を表しています。ゲルニカは戦争やファシズムに対抗する平和のシンボルです。』と関係者は語っています。

折しも神戸では映画「ヒトラーVS ピカソ」が上映中です。イタリア・フランス・ドイツ合作の2018年の映画で、梅田、神戸、京都で公開されています(神戸は5月9日まで、その後は継続上映されるかどうかは未定)。

世界中が荒れ、揺れている最近、世界の平和を考え直す時が来ているのでしょうか。
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(2019年4月26日 –フランス語教室Découverte)



posted by yoko at 04:00| デクヴェルト広場

2019年03月24日

第41回土曜サロン / 41ème Salon du Samedi

テーマに基づいて話をしようという趣旨で始めた会話サロン、次回のテーマは「経済連携協定調印と、新たな展望」です。
EU諸国と日本間で経済連携協定が調印されたことによって、日仏貿易は新たな一面を迎えようとしています。
ではそもそもこの提携とは何なのか。日仏間貿易の主要製品とは何か? 提携が実施されることによってどのような変化が起こってくるのか。次回の例会ではこのような疑問を一緒にといていきたいです。

Les échanges commerciaux entre la France et le Japon viennent de débuter une nouvelle histoire avec l’accord de partenariat économique entre l’Union européenne et le Japon. En quoi consiste cet accord? Quels sont les principaux produits échangés entre la France et le Japon et quelles sont les évolutions des échanges commerciaux à attendre de la mise en place de l’accord? Telles sont les questions auxquelles nous chercherons à répondre lors de ce salon du 13 avril.

参考サイト:https://1ovely.com/epa-eu/
日時:2019 年4月13日(土) 13時45分開始
講師 : Sébastien DENTE, 産業エコロジー研究家
Date : samedi le 13 avril 2019 à partir de 13H45
Conférencier : Sébastien DENTE, Chercheur en Écologie industrielle
    
参加費 : デクヴェルト受講生: 3000円 ビジター:3500 円
 (参加者5名以上の場合は、参加費は安くなります。)
お問合せ・お申込みは、フランス語教室・仏文化サロン《デクヴェルト》までお願いします : 電話0798-38-5700    E-mail : info@decouverte.jp

なおこのテーマを受け、この日はワインやちょっとした食べ物を持ち寄り、会の後半に楽しみたいと思います。
お問い合わせをいただいた方には詳細をお知らせします。


(24-03-2019 - Ecole de français "Découverte")
posted by yoko at 11:05| デクヴェルト広場

2018年11月24日

能楽師をたずねて/Visite chez un maître de Nô

2018年11月21日、フランス人アーティストIvan Sigg (イバン・シグさん)を始め友人たちと、能楽師吉井基晴先生のお稽古場を訪れました。

吉井先生は重要無形文化財総合指定されておられる能楽師であり、Ivan さんもまた、Wikipediaにも名前の出ている第一線で活躍中のアーティスト。同時に小説家でもあり戯曲作家でもあるので、どういう展開になるか大変楽しみでした。

お話は、能の原点である前身から成立過程、足利義満将軍に見込まれ幕府おかかえの演劇となった安定期、明治時代から現在の状況までと広きにわたりました。

興味深かったのは、能楽は決して固定した古典演劇ではなく、たえず刷新しながら変遷してきたという点です。新作も出ています。最近では『水の輪』という環境問題を取り上げたものや臓器移植に関するもの、東北の震災に関するものなど、新作能が出ているとのことです。ニュース性に驚くばかりです。

能面:ざくっと受け売りすると、
1. 獅子口 (中国の架空の獅子)
2. 大べし見(天狗の面)
3. しかみ (鬼の面 -男の鬼)
4. 猩々 (お酒の妖精 猩々の面)

目に金色が入った面は、この世のものではないキャラクターの時に使われます。獅子口は中国の想像上の獅子で、使用演目は『石橋(しゃっきょう)』、大べし見と呼ばれる天狗の面は、鞍馬天狗など天狗さん用、しかみという鬼の面は『土蜘蛛』や『紅葉狩』などの妖怪に使われ、猩々はその名のとおり、お酒の妖精猩々がつける面です。面はおもてと読み、『つける』『かける』というそうです。

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(写真上)
下段右端:(1)獅子口、
下段左端:(2)天狗の面(口が一文字)
上段は般若(女の鬼−角があるのは女性の鬼だけ)
および女性の面
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写真上は(3)しかみ(男の鬼)
写真下は(4)酒の妖精猩々
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(1)から(4)の面はすべて五番目(切能ともよばれる)、即ち 人間以外の異類が登場するカテゴリーに属します。いわば私たちはこの日は妖怪の世界を心地よく漂っていたことになります。(般若と女性の面は他のカテゴリーにはいります。)


あとは割愛しますが、女性の般若面でも、悲しみや喜びの表情が出せるとのことです。置いてある時には無表情ですが、吉井先生が面を手にし、少し傾けると、確かに面の表情が変わります。驚きの発見でした。
(表情の変化が出せる面はやはりうまいつくり手さんの手になるもので、しろうとだとなかなかそこまでいかないそうです。)

そのあと緻密な仕事がほどこされた能衣装や扇を拝見しました。扇にも意味があり、たとえば平家物語を基に書かれた「屋島」では、勝ち戦を牛耳る源義経の持つ扇には朝日が、負け戦側の平家側が持つ扇には夕日が描かれています。見事な全体の統一性にうなりました。
最後に先生が仕舞を舞ってくださいました。

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 (写真上:源氏の朝日、平家の夕日の扇)

この世界、「いとおもしろく、深くして」、まことに興味尽きない世界です。

最後に写真を提供してくださった皆様、ありがとうございました。

(Ecole de français Découverte - 23-11-2018)




posted by yoko at 04:15| デクヴェルト広場

2018年10月27日

Ivan Sigg 2018/イバン・シグ2018

デクヴェルトも推薦する現代アーティストIvan Siggの個展が、2018年
11月7日から京都の芦屋画廊で開催されます。
「創造」と「動き」をモットーとしているイバンさん、今年は何が飛び出してくるのか楽しみです。


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                             *********

Ivan Siggに関連するデクヴェルトの2017年のURL を上げておきます。
作家の考え方をx知るための参考になさってください。      

Conférence d’Ivan Sigg イバン・シグ講演会のお知らせ
http://blog.decouverte.jp/article/181224775.html
 (08-10-2017)  
  
イバン・シグさん講演会後書き(前半)/Conférence d’Ivan Sigg (Première Partie)

イバン・シグさん 講演会後書き(後半) / Conférence d’Ivan Sigg(2ème partie)


Autour de l'artiste français Ivan Sigg/ フランス人アーティスト "イバン・シグ"を囲んで

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(写真上:2017-11-05 神戸日仏協会&Découverte共催講演会)



(Découverte - 27-10-2018)



posted by yoko at 11:02| デクヴェルト広場

2018年09月27日

講演会/Conférences

2018年9月19日三田市役所のご依頼で、デクヴェルト代表の松原容子が、三田市の生涯教育の大学院コースの方を対象に、通訳として見てきたフランスと国際交流について講演させていただきました。質問も活発に出て、充実したひと時を過ごすことができました。



三田は緑の多い落ち着いた街です。会場前の市民センター前には世界的に活躍している新宮晋氏の彫刻が建てられています。新宮氏は風や水で動く彫刻を多数創作している三田在住のアーティストです。

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また9月28日は神戸に日仏協会でお話します。神戸のほうは3回のシリーズになっていて、まだ10月・11月もあります。テーマは第1回は通訳という仕事のことから、これまでの出会い、第2回は教育制度と子供支援について、第3回は総まとめとしてフランスのおもしろさと自由の精神についてお話します。多数のご参加をお待ちしています。


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Ecole de français Découverte 28-09-2018

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posted by yoko at 15:42| デクヴェルト広場

2018年08月11日

映画「勝手にしやがれ」- Film "A bout de souffle"

ジャン=リュック・ゴダール監督、ジャン=ポール・ベルモンド出演の1959 年の映画、「勝手にしやがれ が、8月17日14時から夙川公民館で上映されます。無料。


Le film "A bout de Souffle" sera présenté à la Salle publique de Shukguawa (Shukguawa Koumin kan) le 17 août à partir de 14 heures.  Entréei libre.

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             (2018-08-11 Posté le 11 août 2018)
posted by yoko at 23:17| デクヴェルト広場

2018年07月16日

Decouverteの音楽の祭日/Fête de la Musique de Découvete

2018年6月23日、雨にもかかわらずたくさんの方がきてくださいました。
(場所:夙川グリーンタウン内 Duck)

アコーデオン、ジャズボーカル、アルト・サックスとオカリナ演奏。
最後は全員でオーシャンゼリゼの合唱、
そしてフィナーレのフィナーレは、場所を教室に変え、円卓の騎士(Chevalier de la Table ronde)を、ワイングラスを傾けながら、合唱。

3歳から高齢のかたまで、幅のひろ〜い年齢層のかたが参加されたこと、5歳くらいの女の子が、オカリナで演奏された「ルパン三世」のテーマに合わせ、見事にマラカスを振ってくれたことなどは、音楽の祭日の精神にふさわしい場面だと喜んでいます。

演奏してくださったかた、参加してくださったかたがた、場所を提供してくださったかた、その他協力してくださったかた、心かた感謝申し上げます。


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(2018-07-16  遅ればせの報告より)

posted by yoko at 08:45| デクヴェルト広場

2018年06月20日

6月23日/le 23 juin

6月23日の「音楽の祭日」のライブは、グリーンタウンの3階のダックで行われますが、その前にデクヴェルトの教室に荷物を置きたいかた、14時頃から教室を開けていますので、ご利用ください。



Lors de la "Fete de la Musique" prévue pour  le 23 juin, si vous voulez laisser vos affaires â Découverte avant de vous déplacer à Duck ou le Live aura lieu, Découverte sera ouverte à partir de 14 heures.


Découverte : TEL 0798-38-5700 

Info@decouverte.jp   


(le 20 juin 2018)

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posted by yoko at 00:21| デクヴェルト広場

2018年06月15日

デクヴェルトの音楽の祭日2018/Fête de la Musique 2018 Découverte

音楽で世界をつなごうという趣旨でフランスで始まった「音楽の祭日」、この日フランスの各都市の街角は、音楽を楽しむ人で溢れています。



デクヴェルトでは次の要領で「音楽の祭日の集い」を行います。

2018年6月23日(土)15時頃開始

場所 : 阪急夙川駅向いグリーンタウン3F

ミュージックハウス“ダック”

  出入り自由です。お気軽にのぞいてください !!



当日のプログラム

 *ボーカル 野口真紀

  伴奏アルト・サックス津田英二

 *アコーディオン演奏  久保田政宏

     (飛び入り歓迎!)

 *フィナーレはみんなでフランス語で歌います。(聞くだけでもOK!)





音楽チャージは「音楽はすべての人のもの」というこのお祭りの趣旨にしたがって無料です。
(ただしコーヒー代は各人ポケットマネーでお願いします。)


なお、ダックでの演奏が終わった後、希望者はデクヴェルトの教室に行き、ワインを傾けようという趣向です。飲み物・食べ物は持ち寄り歓迎です。
ご連絡はinfo@decouverte.jp または0798-38-5700 デクヴェルト迄!



(写真は、本番に先立つ日仏講師による「シャンソンによる発音講座」)


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  (2018-06-15)


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posted by yoko at 16:34| デクヴェルト広場

100本のトランペット/100 trompettes – La Fête de la Musique à Kyoto

音楽の祭日・京都 
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2018年は日仏交流160 周年、京都・パリ姉妹都市60 年の年、6月21日の音楽の祭日には、清水寺で100本のトランペット演奏、フランス総領事のご臨席のもとに行われる座談会、その後記念コンサートなど、華やかな祭典が繰り広げられます。
デクヴェルトの松原もいつのまにか実行委員のひとりになって、フランス語関係で少しお手伝いをしています。

2018 est l'année qui marque 160 ans d'échanges franco-japonais, ainsi que le 60ème anniversaire du jumelage entre Paris et Kyoto. Ainsi le 21 juin, plusieurs événements auront lieu, au Temple Kiyomizu afin de célébrer la Fête de la Musique, notamment la musique jouée par 100 trompettes, la table-ronde sous la présence du Mosieur le Consul Général de France, suivis d'un concert.  
Yoko Matsubara de Découverte, faisant partie du Comité de F.M.Kyoto  sans s'en rendre compte, contriue un peu à l'organisation de cette journée.


写真は5月のある打ち合わせの日、雨の中の清水寺。
Le Temple Kiyomizu sous la pluie, un jour de mai à l’occasion d’une réunion

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(音楽の祭日・日本の創始者杉本氏と美術分野の研究者のCecile)
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写真下:清水寺でみつけた石(これって妖怪?)
En bas : Yokai de Kiyomizu-dera ?  
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posted by yoko at 11:16| デクヴェルト広場

2018年05月21日

音楽の祭日2018 デクヴェルトプログラム/Fête de la Musique 2018 - Programme de Découverte

音楽で世界をつなごうという趣旨でフランスで始まった「音楽の祭日」、この日フランスの各都市の街角は、音楽と音楽を楽しむ人で溢れています。


デクヴェルトでは6月23日(土)、午後15時くらいから「音楽の祭日の集い」を開催します。

只今当日のプログラムを企画中ですので、参加ご希望の方、どうぞお気軽にご連絡ください。音楽のジャンルは問いません。先ほど女性のジャズボーカリストが名乗りを上げてくれました。
ゆるーいのりの手作り音楽会、これがまた意外に楽しいものですよ。

その日の最後は、アコーデオンの伴奏で、みんなでフランス語で歌いたいと思います(ハモってもらうだけでもOK)
そして最後の最後は... やはりワイン会に突入することになるでしょう !!
詳細は追ってお知らせします。
(なお音楽の祭日の趣旨にしたがって、演奏費は無料です)

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posted by yoko at 22:28| デクヴェルト広場

2018年音楽の祭日ポスター/Fête de la Musique 2018-Affiche

1982年 ジャック・ラング文化相の提唱でフランスに生まれた音楽の祭日 、 日本では今年第17回を迎えます。「音楽は全ての人のもの」という趣旨にもとづき、毎年世界各地で無料のライブが開催されています。また「音楽は国境を超える」をモットーに、開催日は毎年夏至の日(6月21日)と決まっています。世界同日開催によって世界がつながるという意義があるからです。


2018年の日本における第17回音楽の祭日の公式ポスターは、デクヴェルトで何回か講演会をしてくれたIvan Sigg さんの作品です。デクヴェルトが、音楽の祭日の代表杉本俊彦氏にIvan 氏を紹介したのがご縁の始まりです。
その後杉本氏と共に長い間創作過程を見守ってきましたが、できあがったポスターは本当に素晴らしく、フレッシュで、楽しげです。このポスターは音楽と共に、世界の国々の人々を結んでくれることと確信しています。イバンさん、ありがとうございました。


Ivan さんのメッセージ
J’ai l’honneur de réaliser l’affiche officielle de La 17ème Fête de la Musique au Japon, en cette année 2018 qui marque le 160ème annversaire des relations franco-japonaises.
À Kyoto, 100 trompettes joueront dans le fameux Kiyomizu dera. Sur mon affiche, cette 101ème trompette fait danser toutes les frontières musicales.

(訳:日仏交流160周年にあたる2018年の今年、「第17回日本の音楽の祭日」の正式ポスターを作成できることを光栄に思います。京都では、あの清水寺で100本のトランペット演奏が行われます。私が描いたのは101本目のトランペットですが、このトランペット、きっと音楽の国境を踊らせてくれることでしょう。)


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posted by yoko at 20:09| デクヴェルト広場

2017年12月04日

映画ジャンゴ/ Film français "Django"

光るハートLe film "Django" passe actuellement à Kobé! Il ne faut pas rater.

光るハートあのマイナー・スイングのジャンゴ・ラインハルトの映画が、ただ今神戸で上映中です。ロマ音楽とスイングジャズを融合させた天才ギタリスト、ジャンゴ。
映画は, 1943年ドイツ占領下の巴里ーで、音楽を を武器にナチスに立ち向かうジャンゴ・ラインハルトを描いています。

光るハート数十年前にマイナー・スイングに魅せられた筆者ですが、ナチスとのかかわりについては知りませんでした。
見逃せない一遍です。

光るハートフランス映画:原題は "Django "   邦題は『永遠のジャンゴ』
監督エチエンヌ・コマール(Etienne Comar)
音楽:ローゼンベルク・トリオ (Musique: Rosenbert Trio)

下に、ジャンゴ自身によるマイナー・スイングとRythm Future Quartet によるマイナー・スイングのYouTube サイトをあげておきます。違いをお楽しみください。
https://www.youtube.com/watch?v=8yFqsQAeyfs

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Synopsis et détails
En 1943 pendant l’occupation allemande, le tsigane Django Reinhardt, véritable “guitare héros”, est au sommet de son art.
 Chaque soir il fait vibrer le tout Paris aux Folies Bergères avec sa musique swing alors qu’en Europe, ses frères sont pourchassés et massacrés.
 Lorsque la propagande allemande veut l’envoyer à Berlin pour une série de concerts, il sent le danger et décide de s’évader en Suisse aidé par une de ses admiratrices, Louise de Klerk.
 Pour passer, il se rend à Thonon-les-Bains, sur les bords du lac Léman, avec sa femme enceinte, Naguine et sa mère Negros. Mais l’évasion est plus compliquée que prévue,
 Django et ses proches se retrouvent plongés dans la guerre. Pendant cette période dramatique, il n’en demeure pas moins un musicien exceptionnel qui résiste avec sa musique,
son humour, et qui cherche à approcher la perfection musicale.

  (2017-12-03)
posted by yoko at 01:42| デクヴェルト広場

2017年06月25日

Fete de la Musique 2017/音楽の祭日

毎年夏至の頃に行われるFête de la Musque、今や参加国数も120 国。フランスの街のあちこちでは、音楽を楽しむ人姿が見られます。


デクヴェルトの今年のテーマは『フランス語で歌おう!』、6月24日に教室での開催としました。


Jacques Prévert へのオマージュのあと、アコーディオンやウクレレの伴奏でおおいに歌い、音楽の夕べを楽しみました。


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遅れてくる人や、途中で帰らなければならない人もあり、それもまたこのお祭りのありかたかもしれません。ゆるりと楽しみましょう。デクヴェルトは、そんな人々の交流の四辻(Carrefour)になれれば言うことありません。

最後はもちろんワイン会になり、大いに盛り上がり、何度もLes CHevaliers de la Table ronde(酒飲み歌『円卓の騎士』)の全員合唱をしてしまいました。

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Merci à tous.  RV à l’année prochaine !

   (2017年6月25日投稿)

posted by yoko at 23:34| デクヴェルト広場

ベルギー奇想の系譜展/Exposition "Fantastic Art in Belgium" à Kobe 。

    
すきま時間をみつけて、神戸の兵庫県立美術館で行われている「ベルギー奇想の系譜展」を見に行きました。


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ボス、ヤン・マンデン、ブリューゲル、見ごたえのある作品ばかりで、出てきた時にはくたくた。しかし見事な系譜の実現に、この展覧会を企画したキューレーターさんに拍手。


建物が安藤忠雄さんの設計だということは、すぐにわかります。階段を撮ってみようと試みたけれど、筆者のカメラワークでは、彼の建築の面白さが出せなません。

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下の写真は美術館前の通り。神戸らしくない乾いた風景だが何となく気に入っています。

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展覧会は7月9日まで。早めに行かれることをお勧めすします。

   (2017/-06/25投稿)
posted by yoko at 22:25| デクヴェルト広場

2017年06月22日

ジャック・プレヴェール/Jacques Prévert


Quellque Connerie la Guerre...

軍港の街ブレストで詩人がすれ違った一人の女性、その恋人が呼んでいたのはバルバラという名だった。
鉄と炎と鋼鉄の雨の下で彼らはどうなっただろう・・・
消えてしまったか、まだ生きているのか・・・
戦争とは何と愚かしいものだ。

            *****

『Paroles (パロール)』 で有名なジャック・プレヴェール(1900~1977)のこの詩は、1940年6月19日から1944年9月18日までに行われた165 回の爆撃と、完全に破壊された街の姿を暗示するものです。折しも今年(2017年)は、プレヴェールの没後40周年にあたる年, 6月24日の「音楽の祭日」では、詩人へのオマージとしてこの詩の朗読をみんなで聞きたいと思います。

posted by yoko at 05:01| デクヴェルト広場

2017年06月16日

音楽の祭日2017 / FETE DE LA MUSIQUE 2017

1982年にフランスで生まれた音楽の祭典(Fète de la Musique ) 、 日本では今年第16回を迎えます。
「音楽は全ての人のもの」という趣旨にもとづき、毎年、世界各地で無料のライブが開催されています。開催日が夏至の頃(6月21日)と
決まっているのは、世界同日開催によって世界がつながるという意義があるからです。

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今年、デクヴェルトでは6月24日(土曜)15時から始めます。
今年は「フランス語で歌おう」という趣旨で、久保田氏のアコーディオン演奏を聴き、あとは数曲有名なシャンソンを一緒に歌いましょう。

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       (写真は昨年の音楽の祭日風景)

歌えない人は一緒にハモってください。ご希望者には事前に発音指導いたします(無料) 。
ひょとしたらトイピアノの弾き語りや、ウクレレ演奏が入るかもしれません。楽しみにお待ちください。
  

最後はやっぱりワインでお開きになるでしょう。この日ばかりは、みんなで集まって楽しく過ごしましょう。ワインか食べ物を持ち寄っていただけたら幸いです。

 
フィガロの結婚の戯曲を書いた18世紀のボーマルシェは、『フランスではすべてはシャンソンで終わる』 と言いました。 
では、『デクヴェルトでは、すべてはワインで終わる』 と言いましょうか? 
ともかく楽しんでください。

Beaumarchait a conclu : "En France, tout finit par des chanson."
Alors, faudrait-il  dire  "A Découverte, tout finit par du vin” ??? 

 
お問い合わせはフランス語専門教室・フランス文化サロン “デクヴェルト”までお願いします。
Tel. 0798-38-5700   E-mail : info@decouverte.jp

  (2017-06-16)
posted by yoko at 13:55| デクヴェルト広場

2017年06月09日

さようならセバスチアン/ Au revoir Sébastien


デクヴェルトで2年間講師をつとめてくれたSébastien が、研究者としての本来の仕事が忙しくなったため、デクヴェルトを離れることになりました。

これまでの、熱心でユーモアもきいた素晴らしい仕事ぶりに感謝し、今後の成功を祈っています。
乾杯は、何と受講生の差し入れの2005年のカロン=セギュールで! (差し入れてくださった方にも感謝♡)

一言付け加えますと、今デクヴェルトは、知性もあり、人柄も良い講師陣に恵まれています。何より信頼できる講師たちと仕事ができるというのは、本当にありがたいことです。この場を借りて、ほかの先生がたにも感謝の気持ちを表明いたします。


Un de nos profeseurs Sébastien a dû nous quitter à la fin du mois de mai, vu l'augmentation de sa charge de
travail en tant que chercheur.
Nous le remercions sincèrement de son sérieux et dévoument accompagnés d'une pointe d'humour et lui
souhaitons de tout notre coeur un avenir brillant.
Profiant de l'occasion, je voudrais dire que l'école Découverte est heureuse d'être dotée d.une très bonne
équipe de professeurs, tant par leur intelligence que par leurs qualités humaines. Combien c'est agréable de
pouvoir travailler en confiance. Je leur présente toute ma reconnaissance.

Arigato, Korekaramo yorosiku onegai shimasu.


Et au revoir Sébastien !  

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Calon Ségur pour dire Au revoir !
カロン・セギュールでお別れ!
(なんとぜいたく)
posted by yoko at 16:36| デクヴェルト広場

2017年06月06日

イバン・シグさん 講演会後書き(後半) / Conférence d’Ivan Sigg(2)

前回(2017-05-30日投稿)の続きですが、「まずはしっかりと観察し、それに誇張を加える。しっかりと観察すると、今まで見過ごしていたものが見えてくる。 
そこにユーモアの味付けは忘れないように、」と作家は語ります。

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次に大事なことは実践、そしてトライすることです。

「ともかくやってみること。
やってみて、それでうまくいけばいい。うまくいかなければまた別のことに挑戦すればいい。人生は試行錯誤の繰り返しである。」
Essayer – essayer -  essauer  トライ・トライ・トライ

イヴァンさんはこのことを実に簡潔におっしゃいましたが, これはとても大事なポイントだと筆者は思います。一つのことに捕らわれないということは、他から加えられる束縛からの解放でもあり、自分の固定観念からの解放でもあります。つまり前半でも出てきた究極の自由につながります。

「もし」と思うようなことがあったら、やってみよう。
アートは素晴らしい遊びの学びの場です。人生もそんな風にトライしてみたら?何故駄目なの?」

そしてもし ・・・ (やってみようよ)
何故駄目なの? 

(この部分のフランス語)
Et si ...    (Essayer) 
Pouquoi pas  
   

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ワインの瓶もアートになっていました。
瓶をじっくりと観察していると、至る所に遊びがあるのに気づきます。

たとえば「イバン/ワイン」とカタカナで書かれた部分ですが、これはアナグラムになっています。アナグラムとは文字を入れ替えて、別の言葉を作ることです(たとえばNavi  ⇒ Ivan )。

イバン/ワインの場合は、「イ」と「ン」が入れ替わっていて、「バ」と「ワ」を同音と考えると、片仮名のアナグラムになります(音が違うって? ドイツでワインのことはバインと言うし、イヴァンは別の国ではイワンになりますから、おまけしておいてくださいね!)

                 ****
 
イヴァンさんは代表的なフランスの日刊紙「ル・モンド(Le  Monde 」や「リベラシオン(Libération」で、イラスト(Dessin de Presse)を描いていました。 デサン・ドゥ・プレスと言う聞きなれない言葉に筆者も興味をそそられました。


 
具体的に言うと、イラストには3種類あります。
1. 挿絵 (テキストに沿って入れる絵)
2. 風刺画 (caricature, dessin satirique, dessin politique  
   − さすがフランス、いろんな言葉がありますね。)
3. プレス・デッサン(プレス・イラストレーション)


イヴァンさんが描いていたのは、3番目の、写真には撮れないものをイラストで表現するプレス・デッサンと呼ばれるジャンルです、現在消滅してしまったものや社会的な事象を表現するために使われるイラストです。たとえばWikipedia の機能がどうなっているかの説明や、映像は存在したとしても、も見た目に気持ちのよくない体内映像などは、これで表わします。

日本でも有名になったシャルリ― :・エブド(Charlie Habdo)の絵は風刺画のジャンルに入ります。


下写真をごっらんください。 ボードの下半分に書かれているのは次の言葉です。

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1)暴力
2)セックス
3)迷信
4)民間伝承
5)信仰
6)人間の愚かさ


『マンガや風刺画の場合、暴力・セックス・迷信・民間伝承・信仰・人間の愚かさなどが強調されていることが多いが、自分の作品にはそれらはほとんど出てきません。興味がないとは言いませんが、それらは自分の主要な分野ではあないからです。私は漫画家でもないし、風刺画家でもありません。』シャルリーエブドをどう思うかという質問に対する作家の答えです。

ー人は尊重しなければいけない―  作家の基本姿勢です。


始めに観察ありき、観察とは他の人や物に対して注意を傾けるることであり、
注意を傾けるということは、すなわち知性であり、愛であると作家は結びました。


2時間半にわたりIvan さんは生き生きと話し続けました。しかも絵を描きながら! 桁違いのスケールの芸術家に出会い、わずか10人ほどで「囲む会」を持てたことは大きな喜びです。次回は11月に続きを行います。
参加くださったA教授の感想を引用します。


『2時間半にわたりとても具体的、実践的な創作の素晴らしい講演でした。人生観が少し変わるくらいのインパクトがありました。シグさんは偉大な画家と確信しました。11月に続編が約束されているので是非参加したいと思います。』

   
  (2017-06-06)
   
posted by yoko at 09:22| デクヴェルト広場

2017年05月30日

イバン・シグさん講演会後書き(前半)/Conférence d’Ivan Sigg (Première Partie)

イヴァンさんの講演会、非常に密度が高く感銘を受けました。
2時間半、猛スピートで絵を描きながら話続けてくださったおかげで、最終作品だけでなく、一つのモチーフから別の物
が生まれる過程を見ることもできたし、同時にあっというような素材が作品に使われていることも発見しました。

内容は、芸術家としての歩み、コンセプト、仕事に対する姿勢・仕事の仕方、作品の制作法などに渡りました。

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Observer la nature (自然の観察)
   (*自然だけでなく人や物も含めてすべての観察)
Jouer avec tout (遊び)
Exagérer    (誇張)
Etre en mouvement (行動)
Essayer  (トライすること)
Humour  (ユーモア)



『先ずは観察・次に遊び心』 とイヴァンさんは言います。

イヴァンさんがスケッチしているところを見ていると、泉のように湧いてくるアイデアを、自由自在に絵にしているよう
に見えました。しかし、その根底にはしっかりとした観察があったわけです。


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左の顔は知識に基づいて描かれた顔、分割がきちんとしている。
右は自分の感性で描いた顔



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妖怪TOKK
写真上は阪急電車沿線に出没すると言われる妖怪TOKK.。
基になっているのは、阪急電鉄が無料で配布しているTOKK という情報紙です。
これをごみと考えるかアイデアの源と考えるかは本人次第のようです。
   


すべてOK −制限など無い 

素材、描く場所、道具、形や色、すべてOKです。何を使って描いてもいいし、どんなものでもカンバスになり得ます。靴の裏、人の指紋、クーラーの空気孔、どんなモチーフでも絵になるし、紙、壁、天井、写真フィルム、なんでもカンバスとして使えることを作家は実際に見せてくれました。

究極の、そして何とおおらかな自由!

「人は比較しなくなった時、存在する」 ivan さんの言葉より。


  (後半に続く  A suivre)

(2017/05/30)

posted by yoko at 10:07| デクヴェルト広場

2017年04月17日

第19回土曜サロン後書き/CR du 19e Salon de Conversation

今回は歌(民謡、わらべ歌・数え歌・酒飲み歌)というテーマで始まった会合、話がはずみました。参加者のA氏のコメントがよくまとまっていて楽しいので、掲載させていただきます。

 ***

『昨日は夙川で月1回のフランス語のシャワーを浴びました。今回のテーマは「歌、童謡から酒呑み歌、作業の歌、歌全般」
フランスの童謡は成長に合わせ、目的に合わせテーマ別に多彩なコレクションがあり、私には語学習得の面で大いに習得がありました。
酒呑み歌は日本もフランスも同じで共通していることが多いので楽しい。先生の粋な計らいでタイミングよくメドックのワインの開栓となり乾杯。次回も「歌」パート2で楽しむ予定。』

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(写真下)フランス版酒飲み歌(Chanson à boire)につられて開けたメドックワイン。その名もシャトー・アムール(Château Amour - 愛)。  何とコルクにハートマークが入っていたので、作り手さんの遊び心に思わずにやり。

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          (2017-04-17 投稿)
posted by yoko at 11:07| デクヴェルト広場

2017年03月18日

関西フランコフォニ・フェスティヴァル ib Kobe/Festival de la Francophonie dans le Kansai 2017 à Kobe

関西フランコフォニー・フェスティヴァル in 神戸(Festival de la francophonie dans le Kansai 2017 à Kobe) は,
明日3月18日(土曜)に開催されます。昨今の世相の中で、 他を知ることは本当に大切なことだと思います。
申込み締切はは終わっていますが、まだ席があるかもしれませんので、連絡なさってください。興味深い講演会が予定さ
れています。
今年は神戸港開港150周年に あたる年、このフェスティヴァルも、例年にも増して賑わいを見せることでしょう。


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  (2017-03-17 YM)

posted by yoko at 00:32| デクヴェルト広場

2017年03月05日

BAL MUSETTE A SHUKUGAWA 2017/Fredy さんのアコーディオンライブ!


幸せを運ぶアコーディオニスト・フレディさんが、今年もパリからやって来ます。シャンソン・ワルツ・タンゴ - パリの下町でしか見られない本格的なバル・ミュゼットが、春3月夙川で繰り広げられます。
昨年は飛び入りで歌う人が続出したり、フレンチカンカンの輪ができたりと、おおいに盛り上がりましたが、今年も一緒に歌ったり、踊ったり、春の宵を心ゆくまでお楽しみください。


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http://blog.decouverte.jp/article/174956868.html

(写真は昨年のライブ時に撮影のものです)


日時:2017年3月25日(土)16時より 〈開場 : 15 :45より〉
場所:Black Hall Bar (阪急夙川駅より西へ300メートル)
西宮市羽衣町5-23  バートンビル3F(пF0798-36-8988)
参加費:3500円(ワンドリンク付き)
  
 *このイベントはどなたでもご参加いただけます。

      
詳細についてのお問合せ・お申込みは下記にお願いします。
フランス語専門教室・フランス文化サロンデクヴェルト
TEL : 0798-38-5700  Fax : 0798-38-5666
E-mail : info@decouverte.jp

なお 「バル・ミュゼットとは?」というかたは、2016年4月18日づけブログをご参照願います。
  (2017-03-05)
posted by yoko at 14:35| デクヴェルト広場

2016年11月21日

可愛い証明書/Certificat adorable

エールフランスで初フライトを経験したユーゴ(Hugo)くんに、素敵な証明書が贈られました。筆者は今までいろんな証明書や免状を見てきましたが、こんな可愛いのは初めてです。

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受講生NMさんのお嬢さんは、フランス人と結婚して現在フランスに暮らしています。今年(2016年)9月に夫君と、N Mさんにとっては孫になるユーゴ君(Hugo)と共に来日しました。その帰途の飛行機で、ファースト・フライトを記念して、この証明書が贈られたそうです。

裏面には“Gos bisous, mon petit Hugo. Tu a été très sage ”(かわいいユーゴくん、とてもお利口にしてましたね)と書かれているので、我々は「お利口証明書」と呼んでいます。

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    「僕がHugo だよ」
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posted by yoko at 10:16| デクヴェルト広場

2016年11月19日

テーマに基づいて議論/Conversation à thème

デクヴェルトの土曜サロン(テーマに基づいて議論)について、CFKメンバーの村田恵三先生(理学博士・大阪市大名誉教授・ソウル大学他客員教授)から次のようなメッセージをいただきました。
デクヴェルトが常々考えている「話し・伝える」ことの大切さを、非常に平易な言葉で突いておられるので、原文のままご披露させていただきます(ご本人の許可は頂いています。)


『松原さんの話を非常に嬉しく思ったのは、日本人が語らな過ぎると思っていたからで、それに一石を投じてみたい人がいないかと思っていたからです。

研究室に、日本人の学生と留学生がいたとします。そこに外国人の客が来たとします。物理的に輪を作って議論の場になっても発言するのは客と留学生ばかり。そういう情景を容易に想像できると思います。 これではダメです。

フランスに居た時、毎昼にcantine(注:食堂)にグループで食事に行きました。皆、それぞれしゃべります。黙っていればKeizoお前はどう思う?なんてまず言ってきません。喋らなければ、それっきり無視されるだけです。どうやれば会話の流れの中に入って行けるか? なあに遠慮することはない。流れなど気にせず割り込むことだ。そうすると、皆、こちらを振り向きます。そしてこちらへのrespect(注:尊敬)が始まります。

話をしない人は、控え目などという「美徳」で尊敬をされることはまずありません。高速道路への路側からの割り込みは流れを見て入らないと危険ですが、話の割り込みは、「ところで」、で入ればまず問題なく、そして間違っても命にかかわりません。だから、強引に割り込んで、自分の存在を示すことです。


次に、日本人の割り込みは、同意が多いことも、フランス人に一目置かれないことですよね。ほぼ同意であっても、細かいところを探してでも、ここがお前と違うというidentityを示さねばなりません。

それと、アメリカだったように思いますが、幼稚園の頃から、show and tell という訓練をするようです。何でもよいから家にあるお宝、たとえばおばあさんの大切にしているものを持って来て、それが如何に大切なものか、その由来など も含めて、人を説き伏せる訓練をするようです。これは大事なことだと思いま す。大人になって如何に役立つものか?
高等学校教育に取り入れてもよいようにも思います。

show and tellは人を惹きつけて話すよい遊びだとおもいますが、やはりテクニックだけではなく、中身が問題になるわけです。debateというのもそのようなことを考えさせます。日頃、目にするもの、耳にするもの、社会現象、政治、歴史、自然現象、すべ てに自分の考えを持つことを心がけることは物凄く大事に思えます。』


  (投稿日:206年11月19日)

posted by yoko at 08:51| デクヴェルト広場

2016年11月03日

2016年秋のフランス映画(神戸)

まもなく神戸で上映されるフランス映画をお知らせします。

・92歳のパリジェンヌ (原題:La Dernière  leçon )
92歳の誕生日の席で、家族に感謝の気持ちを伝えながら、爆弾宣言をするマドレーヌと彼女を支え続ける娘の感動の物語。 2016年11月12日よりシネ・リーブル神戸で上映(TEL : 078-334-2126)

 
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・ブルゴーニュで会いましょう (原題 : Premiers Crus)
バラバラになった家族だったが、ワイナリーの再建を決意し、苦労を共にすることによって、再び結ばれる。

*原題のPremiers Crus は, ご存じのかたも多いと思いますが、1級と認定された畑の葡萄で作られたワインのことです。
この格付けが使われている地方は主にブルゴーニュとアルザスなので、ワイン好きならこの原題を見ただけで、ブルゴーニュワインの映画だと推察し、わくわくし始めることでしょう。撮影はすべてブルゴーニュで行われ、この地の歴史あるぶどう畑やワイナリーを目にすることができます。 ワイン愛好家必見。 11月19日よりシネ・リーブル神戸で上映。

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・奇跡の教室 -  受け継ぐ者たちへ  
  (原題 : Once in a lifetime – Les héritiers )
学校から見放された問題児クラスと、このクラスを担当することになったベテラン教師が、全国歴史コンクールに参加するため、生徒たちと「アウシュビッツ」という重いいテーマに取り組んでいく。全く乗り気でない生徒たちを先生は忍耐強く支え続ける...

「歴史の真実に触れるとき、心の再生が始まる。『落ちこぼれ』などいない。誰の心の中にも、芽吹きのチャンスを待つ『種』がある。人が人に向き合うことの素晴らしさを描いた、感動の傑作。今の日本にこそ『奇跡の教室』が必要だ。」 − 茂木健一郎氏(脳科学者)の評。

*この映画は、この夏すでに大阪と神戸で上映されましたが、11月12日(土)12H10分より、元町映画館(078-366-2636)で上映されます。ただし1回のみの上映なのでご注意ください。

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posted by yoko at 23:10| デクヴェルト広場

2016年08月02日

7月の土曜会話サロン/Salon de conversation à thème

7月30日は月1回の土曜会話サロンの日でした。
7月のテーマである「社会における女性の役割」のもとに、
働く女性の状況 (女性の話をすると、必ず男性の話にも触れますから結局は社会全体の状況): 最近20年での就労人口の増加率、男女の賃金格差はどこから出てくるか、など日本社会との比較もしながら、有意義なディスカッションができました。
(サロンでの使用言語はフランス語のみです。)

会話サロンのあと、ヴァカンスで来日中のAnne-Charline も一緒に、ご近所のスペイン料理店に行きました。
お喋りに夢中になり、オードブルの写真は撮り忘れましたが、 楽しいひと時を過ごすことができました。

ただ注文がパエリアに、ゴルゴンゾーラのペンネと、メタボ街道まっしぐらな取り合わせに なりました。しかも完食、おいしさに負けてしまったようです。 
(食事タイムの使用言語はフランス語・日本語共にOKです)

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会話サロン、8月はお休みで次回は9月になります。

Bonnes vacances à toutes et tous !! 

  (2016-08-02)

 
posted by yoko at 10:54| デクヴェルト広場

2016年06月22日

デクヴェルト・音楽の祭日2016/Fête de la Musique de Découverte

「音楽の祭日」は、今から34年前にフランスで生まれた催しです。毎年夏至の日、フランスではあちこちの街角や広場で音楽が流れ、演奏する人も聞く人も一緒に楽しんでいます。 

今や120か国、700都市に広がったこの祭日は、有志たちの力によって日本では2001年に始まり、今年は15回目を迎えます。 そして今年はデクヴェルトもこの催しに参加することになりました。
次々と加わってくださったミュージシャのおかげで、バラエティに富んだ素晴らしいプログラムになりました。
音楽の祭日 2016  160511.jpgチラシ入稿用fetedelamusique2016_OL.jpg


6月19日(日)お天気がよければ庭で音楽会をする予定でしたが、残念ながら朝から雨。音楽会は屋内で行われました。

みんなでランチのあと、音楽会の始まり。
トップは斉藤亜子さん(Vocal).と久保純一さん(Guitar)。
ジャズ、ボサノヴァ・、シャンソンなど、きめ細やかな選曲。亜子さんのやわらかいムードに包まれた心地良いひと時でした。

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次にイギリス人のRobin (Vocal とShakuhachi)と、アメリカ人のRon(Guitar)

ジャズに尺八という新しい感性の発見。
また思いがけずイギリス人がフランス語で歌ってくれたシャンソン≪コム・ダビチュード(Comme d'habitude)≫に感謝。

 
 (*Comme d'habitude はClaude François が作詞したシャンソンですが、アメリカでは、ポール・アンカが歌詞をつけ、フランク・シナトラが歌って知られたMy Wayです。)

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三番手は、デクヴェルトでもおなじみの久保田政宏さんのAccordion。
アイリッシュ、シャンソン、ミュゼットなどを披露。普段あまりお目に(お耳に)かかれない
サックスとのデュエットでシャンソン「パリの空の下」が流れました。

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最後は大変珍しいサクソフォーン四重奏。
(河本明子さん、青山咲さん、辻井荘裕さん、
本田千鈴さん)
若者のパワーが炸裂!クラシックからシャンソンまで幅広いレパートリーと力強い演奏で酔わせてくれました。

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最後は全員でAux Champs-Elysées の大合奏。ものすごい迫力のうちに幕を閉じました。

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雨あがりの庭園  - 会場の西宮市船坂のカフェレストラン癒しの森のアリス-


主催はフランス語教室・フランス文化サロン《デクヴェルト》でした。

最後に「音楽の祭日」日本事務局およびご協力いただいたすべての方々、雨の中をご参加くださった数多くのかたがた、デクヴェルトの心からの感謝の気持ちをお受けください。

Découverte présente ses sincères remerciements au  Secrétariat Général de la Fête de la Musique au Japon ainsi qu'à toutes les personnes qui ont bien voulu apporter leur concours pour la réalisation de cette merveilleuse journée. Ses remerciements vont également à de nombreux spectateurs qui sont venus écouter le concert sous la forte pluie. 


写真撮影協力 : 岡田美夏さん

(2016-06-22)


 

posted by yoko at 13:21| デクヴェルト広場

2016年05月16日

監督たち勢ぞろい/Jeunes réalisateurs à Cannes en 1968

溜息の出るような写真がみつかりました。

往年の監督たち11112461_838494819574020_9208009128379358076_n.jpg

クロード・ルルーシュ、ジャン=リュック・
ゴダール、フランソワ・トゥリュフォー、
ルイ・マル、ロマン・ポランスキー  ...

とくると、ヌーベルヴァーグの精鋭たち、胸キュンの方も いらっしゃるかと思います。
若き日の監督たちが勢ぞろいしたこの写真は、1968年のカンヌ映画祭の折に撮影されています。(出典:The Red List)

(On a trouvé une photo qui pourrait donner des frissons à leurs contemporains : Claude Lelouche,  Jean-Luc Godard,  François Truffaut, Louis Malle,  Roman Polanski ... )

代表作
・クロード・ルルーシュ(Claude Lelouche) : 
   男と女(Un homme et une femme - 1966)

 *ダバダバダのスキャットで有名なテーマソング、実はこういう スキャットを初めて(映画に)取り入れたのがこの映画だと記憶しています。

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写真上 : 「男と女」より。 
ノルマンディ・ドーヴィル海岸。
ャン・ルイ・トランテニャン扮するカーレーサーは、知り合ったばかりの彼女(アヌーク・エメ)を駅まで送ります。そのあとパリまで200km道を車で飛ばし、汽車でパリに戻ってきた彼女を迎えます。驚く彼女。当時はとてもロマンティックに思えました。

   
   
・ジャン=リュック・ゴダール :
(Jean-Luc Godard)

気狂いピエロ, 勝手にしやがれ 他
(Pierrot le fou, A bout de Souffle)

・フランソワ・トリュフォー :
 (Francois Truffaut) 
おとなはわかってくれない,
突然炎のごとく
(Les quatre cents coups - 1959,
Jules et Jim - 1962)

 *「突然炎のごと」は、あっというラストシーンが、いまだに記憶に残っています。ジャンヌ・モローが歌う 主題歌Le Tourbillon (つむ じ風1962))も、映画に魅力を添えています。

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Jeanne Moreau の古いLPがありました! 


1983年の日曜日が待ち遠しい(Vivement dimanche)も、知的で、いわゆる「男前な」アニー・ファルダン(Fanny Ardant) がとてもカッコよかったです。相手役のジャン・ルイ・トランテニャンは、やや影が薄かったような気がします。

・ルイ・マル(Louis Malle) :
 死刑台のエレベータ(Ascenseur pour l'échafaud) 1957
 地下鉄のザジ(Zazie dans le Métro) (1960) - レイモン・クノー原作

*死刑台のエレベーターは、1957年に制作されたサスペンス映画。ネタばらしはルール違反ですから何も言わずに通りすぎます。

ただひとつだけ付け加えると、この映画の中でマイルス・デイヴィスのトランベットが取り入れ られ、これを機会にサスペンス映画にジャズが使われるようになりました。 ここにもジャンヌ・モローが出ています。物憂いトランペットの音が彼女にぴったりの雰囲気を醸し出しています。

夜のパリ、キャフェでフリッパーに興じる若者、トランペットの音、そしてジャンヌ・モロー ... 映像もぜひご覧ください。


 
もっと後の作品「さようなら 子供たち(Au  revoir  les enfants) 」は、非常に繊細でソフトでありながら、強いインパクトを持つ反戦映画です。(1987年)

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      さようなら 子供たち
    (Au reoir les enfants)

ロマン・ポランスキー(Roman Polanski) 
ポーランドの監督。
作品には水の中のナイフ(1962),  ローズマリーの赤ちゃん(1968)などがあります。
戦場のピアニスト(The pianiste) (2002)はまだ記憶に新しいかたもいらっしゃるでしょう。


余談ですが、こうして振り返ると、フランスの男優はあまり印象に残っていないのに、 女優さんのほうは、ジャンヌ・モロー、アンナ・カリーナ、アヌーク・エメ、アニー・ファルダン、カトリーヌ・ドヌーブと枚挙にいとまがありません。 個性的で魅力のある女性が多いということでしょうか。

折しもフランスでは第69回カンヌ国際映画祭が開催中です。

写真資料 : Wikpedia ほか

(この記事は2015年5月14日FB投稿記事を編集したものです。)

   (2016年5月15日YM)

posted by yoko at 09:32| デクヴェルト広場

2016年05月09日

音楽の祭日/Fête de la Musique

「音楽の祭日」というのは、1981年、当時の文化大臣ジャック・ラング(Jacques Lang)の提唱によって始まったフランス発信の催しで, この日は音楽家は(音楽を)無料で演奏し、誰でも無料で聞くことができます。

この催し、今や世界各国で、夏至の頃(6月21日)に行われています。期日が決まっているのは、世界同日開催によって世界がつながるという意義があるからです。

この日フランスの多数の都市では、あちこちの街角で音楽が演奏されていて、道行く人を楽しませてくれます。ジャンルは何でもOKです。

日本では、今年第15回を迎えるこの催し、今年はデクヴェルトも参加できることになりました。
月19日(日)正午くらいから、西宮の北部の舟坂にあるカフェ・レストラン《アリス》で行います。

庭のバラも開花する時期なので、お天気がよければ、広々とした自然味あふれる庭園でサキソホーンの四重奏やアコーデオン演奏を満喫していただけます。 

当日のプログラムは現在調整中ですが、かなりバラエティに富んだものになりそうです。楽しみにお待ちください。詳細は追ってお知らせしますが、3月6日のアコーデオンのミュゼットに引き続き、ミュージシャンも観客も、無心に音楽を楽しんでいただければ幸いです。 思い出に残るようなひと時が共有できますように!
    

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2016年のポスター : 宮古島在住でパリに滞在経験もある
エッセイスト・画家の斉藤昌也さんの作品


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         会場となるCafé-Restaurant Alice

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           レストラン内部から見た庭


            (2016年5月9日YM)

posted by yoko at 18:43| デクヴェルト広場

2016年04月18日

熊本に寄せて/Pour Kumamoto

4月14日の熊本の大地震で被害を受けられた方々、
心よりお見舞い申し上げます。
1995年、同じ直下型の阪神淡路大地震を経験した私たち
には、とても他人事とは思えません。
今日もなお続く大きな余震 - その規模と頻度が神戸の時
よりずっと多いだけに、さぞかし不安で不自由な毎日を送って
おられることとお察しいたします。
どうか一日も早く落ち着いた生活が戻ってくるようお祈りして
おります。


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日本大好きなFBフレンドJean-Sébastien Delangue
さんからメッセージが届きました : 「今回の天災には
心を痛めています。私の心は日本と共にいます。」

Un message  d’un ami FB Jean-Sébastien Delangue 
nous est arrivé :  ≪ Cette catastrophe me touche
énormément et je suis de tout coeur avec le Japon ≫ 

posted by yoko at 10:54| デクヴェルト広場

2016年01月22日

2016フランス映画特集(神戸)

今神戸で続々とフランス映画が上映されています。

ちらしグループ4枚組のほうは、神戸アートビレッジセンターKAVC シネマで上映されます。ここでは1月2月はフランス映画特集を行っています。  078-512-5500 http://kavccinema.jp)

ヴィオレット(Violette

・アンジェリカの微笑み (The Strange Case of Angelica)

      (ポルトガル・スペイン・フランス・ブラジル合同映画)

・メニルモンタン 2つの秋と3つの冬

    (2Automnes  3 Hivers

・あの頃エッフェル塔の下で

    (Trois souvenirs de ma jeunesse


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         *****

もうひとつのグループはシネ・リーブル神戸(078-334-2126) で上映されます。

・フランス組曲(Suite française

・愛しき人生つくりかた(Les Souvenirs)

・ディーパンの闘い(DHEEPAN

(ディーパンの使用言語はフランス語とタミル語)


   IMG_0614.JPG


チラシの解説を引用しておきたかったのですが、時間がない
ため割愛します。チラシは教室の前に常時おいておきます。

   (2016-01-22)

 
posted by yoko at 14:43| デクヴェルト広場

2016年01月13日

2016年新年のご挨拶

新年のご挨拶が遅くなりましたが、新しい年が
すべての人にとって、平和で明るい年となるよう
お祈り申し上げます。

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暮れからお正月にかけては、しめ縄を飾ったり
(昔から続いているこのシンプルなのが一番好き
です)、もとデクヴェルト講師のシルヴァン再来日
の折に食事会に行ったり、日仏の友人たちと食事を
楽しんだり、近くの神社にお参りに行ったり、
レットを食べたり、普通に穏やかに過ごしました。

「めでたさも中くらいなるおらが春」と歌った
小林一茶の心境です。

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   (Galette des Rois 2016)

デクェルトでは既にいつくかのイベントの企画が
進んでいます。まもなく発表にこぎつけますので、

楽しみにお待ちください !


                             ***


編集ノート:若い人の中には誤解があるようです
が、「中くらいなる」には否定的なニュアンスは
無く、そんなに悪くない(Pas mal)の意味です。

     (le 13 janvier 2016)


 
posted by yoko at 17:30| デクヴェルト広場

2015年12月31日

火垂るの墓/Tombeau des Lucioles

「火垂るの墓」でフランスでもよく知られている野坂昭如氏が本年12月9日に亡くなりました。また一人、戦争の証人がいなくなりました。折しも日本は、第二次世界大戦終戦70周年にあたる年を今終わろうとしています。


火垂るの墓の舞台は兵庫県西宮市の夙川・苦楽園(満池谷のニテコ池)・香櫨園浜・西宮の回生病院など、いずれも筆者の暮らしている夙川の目と鼻の先にある地域です。


そこで今日は数枚の画像をアップします。それらは冗長な説明より、筆者の気持ちを遥かに雄弁に語ってくれると思います。


Akiyuki Nosaka devait sa célébrité au dessin animé le
plus triste de l'histoire de l'animation, Le tombeau des
lucioles. Ce film réalisé en 1988 par Isao Takahata, co-
créateur du Studio Ghibli avec Hayao Miyazaki, était
adapté du récit La tombe des lucioles, l'histoire semi-
autobiographique d'Akiyuki Nosaka sur l'errance de
deux enfants orphelins pendant la guerre. Cette œuvre
lui avait valu le prestigieux prix Naoki en 1967. 

フランス語出典)http://www.metronews.fr/culture/
mort-de-l-ecrivain-japonais-akiyuki-nosaka-
auteur-du-tombeau-des-lucioles/molj!nLUTxsjdsENhI/


火垂るの墓ポスター
Affiche du film"Tombeau des Lucioles"
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  現在の夙川駅 Gare de Shukugawa d'aujourd'hui
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  夙川堤(春爛漫) Rivière de Shuku en fleurs
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香櫨園浜の隣の西宮浜 Plage de Nishinomiya
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Journée de l'échange entre les enfants, organisé par
  Découverte /デクヴェルトのちびっこ交流の日。

(Les enfants ce sont les mêmes --- Barbara
 「子供は皆同じ」- バルバラのシャンソンが思い出されます。)

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今年はフランスだけでなく世界中で痛ましい事件が多数発生しました。今私たちはどんな世界に向かっているのだろう?時には羅針盤を失った船に乗っているような頼りなさを感じます。

人間は弱い、しかし『考える葦である』はず。

来たる年が穏やかな年となるよう願いをこめて新年を迎えたいと思います。 皆様も良いお年をお迎えください。


 (Le 31 décembre 2015 YM)

posted by yoko at 12:53| デクヴェルト広場