2019年10月13日

第45回土曜サロン / 45ème Salon du Samedi


スピーチやプレゼンテーションの練習をという趣旨で、テーマに沿って話をしよう」と始めた土曜会話サロン、次回第45回は下記の要領で行います。
    
          ***
   
フランスのシャンソは国際的に知られています。それは詩情と日常の間に位置し、時の流れと共に変化してきました。
9月のサロンでは、1940年代から1960年代の時期のシャンソンが、フランス社会の変化につれてどのような変化を遂げたか、またどのように社会の先駆けとなったかを見ました。10月のサロンではこの楽の旅を続け、1970年代から現在にいたる変遷を研究します。


La chanson française est connue internationalement. Entre la poésie et le parler de tous les jours, la chanson française a aussi évolué au cours du temps。
Lors du salon de septembre, nous avons vu comment la chanson française avait suivi ou précédé l’évolution de la société française des années 1940 aux années 1960. Pour le salon d’Octobre, nous continuerons notre voyage musical pour étudier l’évolution de la société des années 1970 jusqu’à aujourd’hui.


日時:2019 年10 月26日(土)   13時45分開始
テーマ:シャンソンに見るフランス社会の変遷
講師 : Sébastien DENTE, 産業エコロジー研究家

Date : samedi le 26 octobre 2019 à 13H45
Thème : Chanson française dans la société française
Conférencier : Sébastien DENTE,
               Chercheur en Écologie industrielle


参加費 : デクヴェルト受講生: 3000円 ビジター:3500 円
(参加者が5名を越えたら会費は安くなります。)

お問合せ・お申込みは、フランス語教室・仏文化サロン
《デクヴェルト》までお願いします :
電話0798-38-5700   E-mail : info@decouverte.jp
多数のご参加をお待ちしています。


(13-10-2019 - Ecole de français "Découverte")


posted by yoko at 07:13| シャンソン

2019年06月23日

En avant la zizique/音楽よ、前に

BORIS VIAN (ボーリス・ヴィアン)

1959年6月23日、60年前の今日ボーリス・ヴィアンはこの世を去りました。享年39才。
作家・作詞家・(セミプロの)トランペット奏者、エンジニア... そういえば 映画「墓に唾をけろ」の原作・脚本も書いていましたよね。活躍の幅が多すぎますが、あえて一言で言うとサンジェルマン・デ・プレの風雲児。


EN AVANT LA ZIZIQUE (音楽よ、前に)
日本では今日は「音楽の祭日」の最終日、あちこちに音楽が溢れていると思います。
Zizique は音楽のことですが、まるで「音楽の祭日(Fête de la Musique」のスローガンのようなこの言葉、実はヴィアンの著書のタイトルです。「さあいけ、ミュージック (En avant la zizique」


以前デクヴェルトのブログに掲載した「原爆のジャバ」ですが、彼に敬意を表し、ここでもう一度ご紹介したいと思います。
小気味いいエスプリとユーモアをお楽しみください!

この歌が聞けるサイトもあげておきます。また本人だけでなく、セルジュ・レジアーニ他、興味深い歌い手が歌っているので、検索なさってください。


40年程前フランス留学中に、Boris VIanの面白さを発見させてくれた我が師マダムSonia Branglidor に感謝しながら... 

(写真はボロボロになったEn avant la zizique)

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(2019年6月23日 −Ecole de français"Découverte" )



posted by yoko at 09:28| シャンソン

2019年05月13日

第11回シャンソン講座/11ème Cours de Chanson française


次回第11回シャンソン講座は次の要領で行います。
日時 : 2019年5月21日() 14H45分開始

当日はエディット・ピアフの持ち歌「群衆」、他1曲を取り上げます。



Le 11ème Cours de Chanson française aura lieu le mardi 21 mai à partir de 14H45.

Nous allons étudier ≪La Foule ≫ interprétée par Edith Piaf,  et une autre dont nous annoncerons le titire sur place. 



お問い合わせ・お申込みはDécouverte までお願いします。

 Tel. : 0798-38-5700

または E-mail:info@decouverte.jp



(13-05-2019  Ecole de français "Découverte")



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posted by yoko at 13:29| シャンソン

2019年04月12日

第10回シャンソン講座/10ème cours de chanson


次回シャンソン講座(正式名はシャンソンで学ぶ発音講座)は。2019年4月16日(火)14時45分から行います。


テーマはケベックのシャンソン。フランスに劣らず興味深いシャンソンいっぱいのケベック、どんな歌い手がいるのか、そのバックフランドには何があるのか、一緒にケベックのシャンソン発見の旅に出かけませんか。




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初めてのかたのご参加も歓迎です。

お問合せ・お申込みは、フランス語教室・仏文化サロン《デクヴェルト》までお願いします :

電話 : 0798-38-5700

E-mail : info@decouverte.jp


   (Blog de l'Ecole de français "Découverte") 






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posted by yoko at 11:27| シャンソン

2019年03月08日

第9回シャンソ講座/9ème Cours de Chanson

次回シャンソン講(正式にはシャンソンで学ぶ発音講座)2019年3月19()1445 分から行います。

ところで5月にZAZが来日するという情報が入りました。
そこでパワーと魅力溢れるZAZ の来日に合わせ、次回のシャンソン講座では、彼女が歌う曲を取り上げたいと思います。曲目は「パリの空の下」または「オーシャンゼリゼ」

(なおZAZの大阪公演は2019年5月30日(木)です。

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お問い合わせ、お申込みはデクヴェルトまで !

電話:0798-38-5700   E-mail : info@decouverte.jp


       

下のリンクは Qué Vendra ( 2018 リリース)

https://search.yahoo.co.jp/video/search?p=

ZAZ&tid=52bb9c9f1aec0a8cc3e0ea9c65851645&ei=

UTF-8&rkf=2&dd=1



(2019-03-08 - Ecole de français "Découverte")

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posted by yoko at 09:14| シャンソン

2019年01月21日

第8回シャンソ講座/8ème cours de chanson française


次回のシャンソン講座は2019年2月1日(金) 13:45 分から始めます。
毎回有名なシャンソンと知られざるシャンソンとを取り上げるようにしていますが、次回は :
1. シェルブールの雨傘  
2. ラップ・トゥー (バンパイアー)

参加者のNさんがキーボードを持参くださるので、次回はシェルブールを一緒に歌いましょう。


2曲目のラップ・トゥーは1990年代によく聞いた歌ですが、既に今のフランス社会を反映している曲と言えるでしょう。音楽ジャンルのラップと、「粉砕する」の意味のラップをかけていますが、では何をラップするか、は当日のお楽しみにしておいてください。


Nous avons le plalsir de vous inviter à notre cours de chanson française. La prochaine réunion aura lieu vendredi le 1er février à partir de 13H45.
Normalement nous chantons une chanson très connue et une autre presqu’ inconnue au Japon.

Et pour la prochaine fois nous avons choisi : :
1. Les parapluies de Cherbourg
 et
2. Rap Tout (Vampire) des Inconnus

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 (Ecole de français Découverte - le 19 janvier 2019) 


posted by yoko at 02:07| シャンソン

2018年11月28日

今日のシャンソン/Chanson du jour

Il est cinq heures Paris s'éveille 
朝5時、パリは目覚める

早朝のパリの日常の情景を描いじゃジャック・ドュトロンのこのシャンソン、1968年の発表ですが今だに心に残るものがあり、本日のシャンソン講座でとりあげます。
Cette chanson de J. Lanzman et Dutronc écrite en 1968 reste encore dans notre cœur. Lors de notre cours de chanson d'aujoud'hui, nous allons suivre les scènes de la vie quotodiennes parisiennes décrites dans la chanson.

(シャンソンの一部より/Extrait de la chason)

Le café est dans les tasses
Les cafés nettoient leurs glaces
Et sur le boulevard Montparnasse
La gare n'est plus qu'une carcasse

La Tour Eiffel a froid aux pieds
L'Arc de Triomphe est ranimé
Et l'Obélisque est bien dressé
Entre la nuit et la journée

Il est cinq heures
Paris s'éveille
Paris s'éveille

コーヒーがカップにはいる
カフェは窓を磨く
モンパルナス通りでは
駅はまるで残骸

エッフェル搭の足元は冷えている
凱旋門が活気づく
オベリスクはしゃんと立っている
夜と昼の間に

朝5時
パリは目覚める
パリは目覚める


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モンパルナス駅


(Ecole Découverte - le 28 novembre 2018)




posted by yoko at 08:20| シャンソン

2018年11月21日

第6回シャンソン講座/6ème cours de chanson française  


次回のシャンソン講座(正式名はシャンソンで学ぶ発音講座)は、11月28日() 15時15分に開始します。

Le prochain cours de chanson française est prévu pour le 28 novembre à 15h15.

    

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取り上げるシャンソンはまだ決まっていませんが、下の候補を考えています。

Nous allons étudier parmi une ou deux parmi les chansons mentionnées ci-dessous.

・Il est cinq heures Paris s’éveille 時、パリは目覚める
・Douce nuit, sainte nuit (きよしこの夜)
・Chevalier de la table ronde (飲み歌から円卓の騎士)


この講座はどなたでもご参加iいただけます。興味ある方、お気軽にお出でください。ただ資料準備のため事前にご連絡いただけるとありがたいです。
Tel : 0798-38-5700  E-mai : info@decouverte.jp

(Ecole de français Découverte - le 21 novembre 2018)




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posted by yoko at 03:21| シャンソン

2018年10月17日

第5回シャンソン講座/ 5ème Cours de chanson française


次回第5回シャンソン講座(正式名は発音で学ぶシャンソン講座)は、10月30日(火) 14時45分から行います。

取り上げるのは『トム・ピリビ(Tom Pillibi』とニュージーランド出身のシンガーソング・ライター、グラエム・オールライトの『そんなの見たことない(Ça je ne l'ai jamais vu)』です。


(ひとこと解説)
トム・ピリビは皆様きっとどこかで耳にされていると思います。何かとても懐かしい感じのするわらべ歌です。

一方グラエム・オーライトは日本ではあまり知られていない実力派のシンガーソング・ライターです。『そんなの見たことない』は奥さんに浮気をされている男の話ですが、最高にコミカルなタッチで描かれているので、ちょっとした遊び心で取り上げてみました。そっ〜と一番だけご紹介します。


Ça je ne l’ai jamais vu (1er couplet)

J'entre à la maison, l'autre nuit, j'avais bu un peu de vin
J'ai vu un ch'val dans l'écurie où je mettais le mien
Alors j'ai dit à ma p'tite femme: " Veux-tu bien m'expliquer
Y a un cheval dans l'écurie à la place de mon bidet ? "

" Mon pauvre ami, tu n'vois pas clair, le vin t'a trop saoulé
Ce n'est rien qu'une vache à lait que ta mère m'a donnée "
Dans la vie, j'ai vu pas mal de choses bizarres et saugrenues,
Mais une selle sur une vache à lait, ça je n'ai jamais vu

(訳)
こないだの夜僕は少しばかりワインを飲んで家に帰った
馬小屋には僕の馬の場所に別の馬がいた
そこでかわいい妻に言った。「ねえ、説明してくれないか。
僕の馬の代わりに別の馬がいるんだけど。」

「かわいそうに、あなた酔っぱらって目がよく見えないのね。
あれはあなたのお母さんがくれた乳牛じゃないの。」
僕はこれまで変なものや気味の悪いものはたくさん見てきた。
だけど鞍を乗せた乳牛なんて、そんなの一度も見たことない。
 (翻訳」松原容子)
         
このシャンソンは5番まであります。あとは当日のお楽しみにしばしお待ちください!

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この会はどなたでもご参加いただけます。興味ある方、お気軽においでください。ただ資料準備のため事前にお申込みいただけるとありがたいです。Tel : 0798-38-5700 またはE-mail : info@decouverte.jp 



(Ecole de français Découverte - le 17 octobre 2018) 



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posted by yoko at 09:28| シャンソン

2018年09月22日

第4回シャンソン講座/4eme cours de chanson française

第4回シャンソンで学ぶ発音講座(通称シャンソン講座)は、201810月2日(火)14H45分から行ないます。


先日途中で終わった「Padam Padamと、おとぎ話を読んでいるように楽しい「La Grenouille ()」をとりあげます。



Nous avons le plaisir de vous announcer que le 4ème cours de chanson aura lieu le 2 octobre 2018.


Nous allons aprprendre ≪ Padam  Padam ≫ et l'écouter interprétée par différents chanteurs, ainsi que "La Grenouille", adorable comptine, qui nous donne l’impression comme si on lisait un conte. 



担当:松原容子   Cours assuré par Yoko Matsubara


お問い合わせ, お申込みはデクヴェルトまでお願いします。

TEL. : 0798-38-5700   E-mail : info@decouverte.jp



 (Posté le 22 septembre 2018) 


posted by yoko at 10:10| シャンソン

2018年08月12日

シャンソン講座 – Cours de chanson française

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月に1回行っているシャンソン講座、今月は8月21日(火)です。

リクエストに応え、今月はシャルル・トレネの詩人の魂を取り上げます。

シャルル・トレネはフランスで初めてシャンソンにジャズを取り入れた人と言われています。ジャズとシャンソンの出会い − おもしろい展開になりそうです。



Le prochain cours de chanson française qui se tient une fois par mois aura lieu mardi le 21 aout 2018.

Sur la demande des élèves, nous allons étudier ≪ l’Ame des poètes ≫ de Charles Trenet. On dit que c’est la première personne qui a introduit le jazz dans la chanson française. La rencontre entre la chanson et le jazz – ça pourrait se développer de façon intéressante.

この文化講座はどなたでもご参加いただけます。説明は日本語で行いますので、初心者の方も安心してご参加ください。お問い合わせ、お申込みは下記デクヴェルトまでお願いいたします。
E-mail : info@decouverte.jp   電話:0798-38-5700  


   (Ecole de français Découverte Le 12-08-2018)



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posted by yoko at 00:54| シャンソン

2018年07月20日

シャンソンで学ぶ発音講座/ Cours de prononciation à travers la chanson française

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テーマ : La Marseillaise (ラ・マルセイエーズ)
日時 :2018年7月31日(火)

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受講生のリクエストに応え、フランス革命記念日を含む今月7月は、フランス国歌La Marseillaiseをとりあげます。まずはこの歌のバックグラウンド(生まれた経過・当時の社会背景)について学び、その後発音練習をし、一緒に歌います。日本語で大丈夫ですから、初心者の方も安心してご参加ください。

(この講座はどなたでもご参加いただけます。ご連絡はデクxxヴェルトまで! : TEL:0798-38-5700   E-mail : info@decouverte.jp )

Cours de prononciation à travers la chanson française.
A la demande d’une élève de Découverte, nous apprenons ce mois de juillet ≪ La Marseillaise ≫.
D’ où vient ce chant ? Comment est-elle devenue hymne natonal de France ?, Quelle était la situation sociale de l’époque ? Après avoir abordé ces questions, nous allons chanter ensemble ≪ La Marseillaise ≫ ! 
Date : le 31 juillet 2018 à 14h45
Lieu : Découverte à Shukugawa

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  (Ecole de français Découverte - le 20-07-2018)



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posted by yoko at 17:10| シャンソン

2016年04月18日

Bal Musette à Shukugawa/シュクガワ・バル・ミュゼット

ご報告が1か月余遅れましたが、これから少しずつフェイス・ブックに掲載した記事をブログに転写

していきたいと思います。先ずは2016年3月6日の記事に、手を加えたものです。


この日はデクヴェルトの主催で、パリで活躍するアコーデオン奏者フレディさんのライブを催しました。題して

バル・ミュゼット・シュクガワ。場所は教室近くのミニコンサートホール・コブレンツです。


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バル・ミュゼットとは、20世紀初頭のパリで大

流行した、アコーディオン中心のアンサンブルに

よって演奏される大衆音楽で、人々はこの音楽に

のって踊り、語らい、お酒を酌み交わしました。

このダンスパーティやダンス酒場のことをバル・

ミュセットと呼んでんでいます。これらの酒場は当時は

週末にはどこも超満員だったそうです


ミュゼットとは、もともとはフランスの地方の民族楽器の名称で、ふいご式の(風袋のついた)コルヌミューズ(バグパイプ)のことです。18世紀にフランスの宮廷でも取り上げられ、こちらはミュゼット・ドゥ・クール(宮廷のミュゼット)と呼ばれていました。

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     楽器ミュゼットとコルヌミューズ(バグパイプ)

パリのバル・ミュゼットのルーツは、フランス中央山岳地帯、オーベルニュ地方に伝わる民謡(ミュゼット)で、キャブレット(フイゴ式バグパイプ)によって演奏されていました。その起源は11世紀ごろの吟遊詩人まで遡るといわれています。オーベルニュ地方では、今でもこの伝統音楽が継承されています。


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 上2枚の写真はオーヴェルニュ地方。 
 写真提供は同地方在住の日本人木蓮さん ―
彼女のブログ「フランスの小さな村を旅してみよう」 

19世紀後半になると、パリには多数のオーヴェルニュ人が住んでいました。彼らは11区界隈に集まり住んでいたので、この区域は「オーベルニュ人共同体」と呼ばれていました。彼らは大変勤勉で、ほとんど休みをとらず働きました。唯一の楽しみがこのバル・ミュゼットで、これは何と「共同体のダンス」と呼ばれていました。」大きなサボは床を傷つけるから、素足やソックだけで踊っていたそうです。

一方、1800年代にオーストリアで開発されたといわれるアコーディオンが、イタリアで大人気となります。その後アコーディオンを持ってパリにやってきたイタリア人が、キャブレットによるフランスの民族舞踊に出会います。こうして戦前のパリで生まれたのが、フランスのダンス民謡のテイストにイタリアンな節回しが加味された、独特の「パリ・ミュゼット」と呼ばれる音楽なのです。

 

バル・ミュゼットのブームで一躍脚光を浴びた楽器、アコーディオン。その愛好家は急増し、伝統的なミュゼットを演奏していたキャブレットの方は、次第にパリから姿を消してゆきました。やがてアコーディオンを中心に、バンジョー、ピアノ、そしてサックスなどの管楽器、ジプシーギターやバイオリンなどの編成からなるバル・ミュゼット楽団のスタイルが定着してゆきました。

      ******

さて、この日のライブ、第1部はサロンコンサート風に比較的静かに始まりましたが、幕間のシャンパーニュが効いたのか、第2部は大変なことになりました。手拍子を取る人、立ち上がる人、飛び入りでパダン・パダンやLa vie en rose を歌う人、踊る人、何でもOKです。オー・シャンゼリゼ(Aux Chams-Elysées)の全員合唱には、Fredyさん、嬉しそうでした。

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フィナーレはもちろんフレンチ・カンカン。最初はほんの一人・二人で始まったフレンチ・カンカンの輪、だんだんと人が入り、大きくなっていきます。狭い場所で、椅子にぶつかり、押しやりながら練り歩き、輪が二重になってきます。誰かが言う:「座っていられなくなった...」ウイ。ウイ。それがバル・ミュゼットのエスプリです。Dansons !(踊ろう!)

人の心を動かし、人と人をむすぶ - これがフレディパワーです。そして大切です、時には頭を空っぽにし、無心になれる時間を持つこと。

最後に、この日参加されたすべてのかた、シャンパーニュとオードブルを差し入れてくれた
Tomoko さん、この集いを支えてくださった方々、そしてこんな素晴らしい時間を共有させて
くれたFredyさん、ありがとうございました。 心から感謝します。

 
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  拡がるフレンチカンカンの輪

  
posted by yoko at 17:59| シャンソン

2015年08月30日

ジャズとシャンソンの出会い/La rencontre entre le jazz et la chanson

シャンソンと言うと、日本では戦前・戦後の恋の歌ばかり、と
思っている人がまだまだ多いようですが、シャンソンというと、
フランス語で歌われている歌すべてをを指します。したがって
フレンチポップはもちろん、ロック、レゲイ、ラップなど現代の
ジャンル、さらに民謡(chanson  folklorique)ど伝統的な
歌も網羅しています。

その中でもジャズとフランスとの縁は深い、と筆者には思え
ます。
ジャズの故郷と言われ、1722年にルイジナ州の州都となる
ニュー・オルリンズは、1718年、フランス系の移植者たちに
よって建立され、その名もフランスのオルレアン公にちなんで
Nouvelle Orléans(新オルレアン)と名づけられました。

1910年頃には、この地域では黒人の人口が65%以上を
超えます。ヌーベル・オルレアンは芸術・音楽の激動地となり、
ブルースやジャズが台頭、ルイ・アームストロングやシドニー
・ベケットなどのジャズ界の巨匠を生み出すことになります。
参考に、フランスのシャンソン歌手クロード・ヌーガロの
レパートリーの中にも、≪Armstrong ≫というタイトルの歌が
あります。

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 (写真はニュー・オルレアン French Quater)


その後1930年代には、フランスにゆかりの深いギタリストの
ジャンゴ・レインハルト(Django  Reinhartd)が、ジプシーの
伝統音楽とスイング・ジャズを融合、マヌーシュ・スイング、また
はジプシージャズと呼ばれる音楽ジャンルを確立しています。

            *******

ジャズをシャンソンに導入した人と言えば、シャルル・トレネ
(Charles Trenet)、ボーリス・ヴィアン(Boris Vian)、
アンリ・サルヴァドール(Henri Salvador),  セルジュ・
ゲインスブール(Serge Gainsbourg), クロード・ヌーガロ
(Claude Nougaro), ジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud)
など枚挙に暇がありません。

 
その中で、今日は特に≪ Le Jazz et la java ≫ を取り
上げます。

Dave Brubeck と言えばTake Five” で有名なジャズの
大御所ですが このアルバムの中に、"Three to get ready"
というハイドンの一節をテーマにした1959年発表の曲が
はいっています。

これをフランス人のClaude Nougaro (クロード・ヌーガロ)が
取り上げ、フランス語の歌詞をつけて歌ったのが、"Le Jazz
et la Java"  (1962年)で、アメリカから来たジャズとフランス
生まれで下町代表のジャヴァのせめぎ合いをテーマにして
います。 ジャヴァは早いワルツの(8分の6拍子)ダンスミュー
ジックで、必ずアコーデオンが入ります。

 
Youtube のアドレスを記しておきますので、お聞き比べください。

1.Brubeck (Three to Get Ready)
https://www.youtube.com/watch?v=xmaC4WwspS4

2.Claude Nougaro (Le Jazz et la Java)
https://www.youtube.com/watch?v=zmRgXOw1o3A

3.さらにこれをごく最近(多分2012年)、実力派女性歌手の
ZAZ(ザズ)が歌っています。ストリート出身のZAZは、溢れる
パワーと魅力に溢れる生きのいい若手歌手です。


この時のZazのバンドには、ジャズを象徴するドラムと、
ジャヴァを象徴するアコーデオンの両方がはいっているので、
 珍しいドラムとアコーデオンの二重奏が楽しめます。
少々短いのが残念ですが。

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歌詞の一部だけ引用しておきます。
Le Jazz et la Java – Paroles de C.Nougaro

 Quand le jazz est
 Quand le jazz est là
 La java s'en
 La java s'en va
 Il y a de l'orage dans l'air
 Il y a de l'eau dans le gaz
 Entre le jazz et la java


 
参考資料:
Wikpedia – Nouvelle Orléans
Django Reindhartd
生きているジャズ史:由井正一
New Orleans 写真ソース :eventityinc.com

    (2015-08-30 YM)

posted by yoko at 18:16| シャンソン

2015年08月21日

Boris Vian - LA JAVA DES BOMBES ATOMIQUES / 原爆のジャヴァ

シャンソン作詞家、小説家、劇作家、俳優、ミュージシャン(ジャズトランペット奏者)、翻訳家、エンジニア、そしてパタフィジシアン...  
サンジェルマンデプレの鬼才ボーリスヴィアンは、39歳の若さでこの世を去りました。駆け抜けた、と言うほうがあたっているでしょう。

彼が書き残した数多くのシャンソンの中で、今日は特に「原爆のジャヴァ」を取り上げたいと思います。戦後70年、そして原爆投下後70年を忘れないために。

ユーモアとエスプリに満ちたこのシャンソンは、軽快なジャヴァのリズムに乗って、原爆とそれをめぐる人間の愚か
さを痛烈に揶揄しています。1955年に書かれながら、なぜかこの歌は古びてはいません。喜ぶべきか悲しむべきか...


Auteur de chansons, romancier, dramaturge,
acteur, musicien (trompettiste), traducteur,
ingénieur et encore pataphysicien…, Boris Vian,
enfant prodige de Saint-Germain des Prés des années
50 a conn sa mort prématurée à l'àge de 39 ans.

Parmi ses nombreuses chansons, je voudrais citer
tout particulièrement "La java des Bombes
atomiques", à l'occasion de la70ème anniversaire
de  la fin de la Guerre.

A travers cette chanson, pleine d'humour et d'esprit,
l'auteur se moque sévèrement, au rythme joyeux
de java, les bombes atomiques et les  sotises de
personnalités qui les entourent.

Ecrite en 1955, elle ne se fait pas sentir du tout vieillie
aujourd.hui.

  (Fiat le 15 août 2015, à l'occasion du 70ème anniversaire
  de la Fin de Guerre)
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原爆のジャヴァ
 
歌詞は非常に長いので、ポイントのみ訳して
おきます。
   
    
僕のおじさんは、日曜大工で有名
アマチュアだけど原爆をつくっている
おじさんは爆弾Aや爆弾Hを製造しているが、
問題はその射程半径が3.5 メートルしかないことだ
おじさんは、毎日改良に改良を重ねる。
だんだんと年を取っていったおじさんは、
自分の脳が、もはや脳ではなく
ホワイトソースだと言う


射程範囲が小さい、それならばとおじさんは
一計を思いつく。
実験が終局に近いことを知った大国の首席たちが
おじさんの小屋に集まった。
彼らが小屋に入ると、おじさんは
すぐさま彼らを閉じ込めて、
「おとなしくするんですよ」と言った。
そして爆発... あとには何も残っていなかった。
こんな結果を前にしても、おじさんは
臆せず、大馬鹿を演じた。
法廷ではぼそぼそと、
「皆様、これは恐ろしい偶然です。
私は良心の命じるままに、
神の前で誓いますが、
あれらの性悪たちを退治して、
フランスの役に立ったと思います。」


人々は困惑し、
彼に死刑の宣告をし、
それから大赦を与えた。
彼に感謝した国家は、
彼をただちに政府の首席にした。

(Youtube)



LA JAVA DES BOMBES ATOMIQUES

Mon oncle un fameux bricoleur

Faisait en amateur

Des bombes atomiques

Sans avoir jamais rien appris

C'était un vrai génie

Question travaux pratiques

Il s'enfermait tout' la journée

Au fond d'son atelier

Pour fair' des expériences

Et le soir il rentrait chez nous

Et nous mettait en trans'

En nous racontant tout


Pour fabriquer une bombe " A "

Mes enfants croyez-moi

C'est vraiment de la tarte

La question du détonateur

S'résout en un quart d'heur'

C'est de cell's qu'on écarte

En c'qui concerne la bombe " H "

C'est pas beaucoup plus vach'

Mais un' chos' me tourmente

C'est qu'cell's de ma fabrication

N'ont qu'un rayon d'action

De trois mètres cinquante

Y a quéqu'chos' qui cloch' là-d'dans

J'y retourne immédiat'ment

        

         U

Il a bossé pendant des jours

Tâchant avec amour

D'améliorer l'modèle

Quand il déjeunait avec nous

Il avalait d'un coup

Sa soupe au vermicelle

On voyait à son air féroce

Qu'il tombait sur un os

Mais on n'osait rien dire

Et pis un soir pendant l'repas

V'là tonton qui soupir'

Et qui s'écrie comm' ça

 (この部分異なるヴァージョンあり)



A mesur' que je deviens vieux

Je m'en aperçois mieux

J'ai le cerveau qui flanche

Soyons sérieux disons le mot

C'est même plus un cerveau

C'est comm' de la sauce blanche

Voilà des mois et des années

Que j'essaye d'augmenter

La portée de ma bombe

Et je n'me suis pas rendu compt'

Que la seul' chos' qui compt'

C'est l'endroit où s'qu'ell' tombe

Y a quéqu'chose qui cloch' là-d'dans,

J'y retourne immédiat'ment



        V

Sachant proche le résultat

Tous les grands chefs d'Etat

Lui ont rendu visite

Il les reçut et s'excusa

De ce que sa cagna

Etait aussi petite

Mais sitôt qu'ils sont tous entrés

Il les a enfermés

En disant soyez sages

Et, quand la bombe a explosé

De tous ces personnages

Il n'en est rien resté


Tonton devant ce résultat

Ne se dégonfla pas

Et joua les andouilles

Au Tribunal on l'a traîné

Et devant les jurés

Le voilà qui bafouille

Messieurs c'est un hasard affreux

Mais je jur' devant Dieu

En mon âme et conscience

Qu'en détruisant tous ces tordus

Je suis bien convaincu

D'avoir servi la France

On était dans l'embarras

Alors on l'condamna

Et puis on l'amnistia

Et l'pays reconnaissant

L'élu immédiat'ment

Chef du gouvernement


 (2015-08-21 - Ecolde de français "Découverte")

posted by yoko at 20:41| シャンソン

2013年01月13日

レオ・フェレ没後20周年催事

友人に、今年2013年は、歌手のレオ・フェレ(Leo Ferré)の
没後20周年に当たる年なので、フランスのどこかで、記念
催事の予定はないのかと尋ねられました。

レオ・フェレ(1916.8.24 〜 1913.7.14)はモナコの生まれ、
詩人で歌手で音楽家で、シャンソン界の大物のひとりでした。
フェレの名を知らない人でも、フェレの作った歌なら知って
いる人が多いのではないかと思います。


   Ferre pr Blog.jpg
 

日本で最も有名な彼の歌は、やはり1953年の「パリ・
カナイユ(Paris Canaille)」でしょう。 彼自身や、イブ・
モンタン、ジュリエット・グレコ等が歌っていますが、筆者の
個人的お勧めは、カトリーヌ・ソヴァージュ(Catherine
Sauvage)が、天才ジャズピアニストJacques Loussier
の伴奏で歌うパリ・カナイユです。

フェレの没後20年周年の催しとしては、大きなものがマル
セイユのAxel Tourskyという劇場で行われるようです。

Grande Nuit Léo Ferré 
日時:2013年7月14日(日) 21時
場所:Théâ tre Axel Toursky
16 Promenade Léo Ferré
13003 Marseille
contact@toursky.org
http://www.toursky.org

7月14日には、何人かの個性の異なるアーティストが参加し、
レオ・フェレの詩的で哲学的なテーマや優れた音楽性、
さらには彼の大きな業績にオマージュを捧げます。

丁度この日はフランスの革命記念日の7月14日祭
なので、相当な盛り上がりが期待されます。

                 (2013年1月13日YM記)

posted by yoko at 16:45| シャンソン

2012年07月09日

ジュリエット後記

ジュリエットのライプは素晴らしかったです。
舞台だと、セニック(演劇的)な要素が際立ち、1時間はあっという間に過ぎました。

そして… 彼女が通り過ぎたあとは、まるで台風一過の秋晴れのようなさわやかさが残りました。

何人ものかたから、直接・間接的に『よかった』という声を聞きましたが、その中でも、あの日の感動を生で伝えてくれるメール3通をご披露します。これら3通のメッセージは、リサイタル当日の夜と翌日に、はやばやと届いたものです。  
                 

るんるん今julietteのCD聞きながら書いてます。
あの才能に巡りあえたのは知らせていただいたおかげです。まだあの感動がさめません、ありがとうございました。
素晴らしいって言葉はこんな時にあるのだと存じます。
 (フランス語通訳のMSさん)

るんるん昨夜は素敵なコンサートにお誘いいただき有り難うございます。
ジュリエットさんはとても自然体でチャーミングなかたですね。久しぶりに本場のシャンソンを堪能しました。
CDも買いまして 聞きながらのメールです。
一緒に行ったS子さんもとても楽しんでました。
   (主婦のMOさん)

るんるん昨夜は余韻を楽しみながら帰路につき、帰宅して一息入れたあと購入したCDを聴きました。
一日明けても彼女の存在感豊かな姿と声がまだ耳に残っていて、またぞろNo paranoを聴く羽目に
陥りました。本当に不思議な魅力を持った歌手ですね。
   (シャンソンに造詣の深いHIさん)

 
当日芦屋会場で歌った曲目はおそらく次の通りです(順不同)。不確かなもの、抜け落ちについては、ご存知のかた、お知らせいただけたら幸いです。

1. Rue Roger Salengro (ロジェ・サラングロ通り)
2. Padam Padam      (パダム・パダム)  
3. 曲目不明   (タンゴのリズムの曲)
4. Les Garçons de mon quartier (近所の男の子たち)
5. Maudite clochette    (いまいましい呼び鈴)
6. Un petit vélo rouillé  (錆びた自転車)
7. Sur l’oreiller       (枕の上で)
8. Rhum-Pomme      (ロム・ポム)
9. 上を向いて歩こう 

IMG_059ブログ用.jpg
 当日通訳をしたご縁で、貴重なツーショット

   

  (2012年7月9日]
posted by yoko at 05:02| シャンソン

2012年06月25日

シャンソンの会(ジュリエットについて)

2012年6月30日(土)15:30より, 夙川のフランス語教室
デクヴェルトで、ジュリエットの解説・勉強会を行います。

この勉強会は、翌日のリサイタルに先んじて、この
複雑で型破りの歌い手を、少しでも理解していただく
ために企画しました。

当日は数曲のシャンソンを取り上げ、インタビュー時に
出た話題なども取りまぜながら進行します。
曲目は
Garçon manqué
Qué Tal
Petits Métiers
Rhum-pomme

解説:松原容子
 長年シャンソンの普及に努め、
  ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の
  シャンソン番組の日本特派員の経験もあり。


参加ご希望のかたは、電話0798-38-5700
またはe-mail:info@decouverte.jp
までお申込み下さい。


会費:500円
どなたでもご参加いただけます。

(2012年6月25日)

posted by yoko at 14:57| シャンソン

2012年06月11日

ジュリエットがやって来る!

2012年7月1日(日)午後5時から芦屋のルナホールで、
翔ユリ子さんとジュリエットのジョイントコンサートが行われ
ます。

ジュリエットと言ってもグレコではなく、ジュリエット・ヌレデイーヌ
(Juliette Noureddine)、久しぶりに出現した大型歌手、
いや、「型破りの歌い手」の来日です。
皆さま、お見逃しなきようご注意ください。


ジュリエットについては、この短いお知らせ案内には書き
切れないので、少し詳しいプロフィルを後日ブログで
ご紹介します。
また公演前には、数曲の歌を取り上げて解説会を催したいと
思っています。日時は追ってブログ上でお知らせします。


ジョイントされる翔ユリ子さんは、1993年にプロとしてデビュー
したシャンソン歌手。30余年にわたり小学校の教員をしていたと
いう、シャンソン界には珍しい経験の持ち主でもあります。

過日デクヴェルトにも来られましたが、その時の模様は、
ご本人のブログ「翔ユリコあれこれ日記」をご覧ください
(6月始め頃)。終始落ち着いて自然体な方でしたが、
(後日CDを聞いた時)、実際歌にも層の厚さが感じられ、
つい引き込まれてしまいました。


この人はまた、骨髄バンク支援団体“Le Pont d’amour
 (愛のかけはし)”の代表でもあります。

『一人一人の小さな繋がりの中でも、ほんの少し相手を
思いやる心が持てて… そんな小さな話の一つ一つが大きく
なって世界平和に繋がっていくんだと私は思います。』
(翔ユリ子CD「祈り」より)


IMGPr Blog.jpg
お問合せとチケット販売
オフィス翔    06-6930-3903
翔ユリ後援会事務局  090-2191-7255
芦屋市民センター内グリル業平 0797-31-1011
デクヴェルトでも少し預っています:0798-38-5700

                          (2012年6月11日)

posted by yoko at 11:59| シャンソン