2013年01月08日

ニコラを囲んで(Auour de Nicolas)


新年早々の1月6日(日)、フランス人ニコラ・ショーヴァ氏を
迎えて座談会を開きました。

ニコラさんはエクス=アン=プロヴァンス政治学院出身、
この学校で叩き込まれたと思われるフランスの伝統的な
話法にのっとったきれいな話し方を身につけた若者です。


テーマは無し。
若いけれど、活動範囲が極めて広いのニコラさんの場合、
主題をひとつに絞るより、彼のエスプリのおもむくままに
話をしてもらうほうがおもしろいだろうという理由で、
「無題」となりました。


この日は丁度公現祭(Epiphanie)にあたっていたので、
話はクリスマス(Noël)や樅の木の意味に始まり、ケルトの
クリスマス、公現祭に触れ、遠くギリシャ・ローマ、そして
日本のことにまで及びました。


ちろん公現祭(エピファニー)ですから、私たちは、そのシンボル
であるガレット・デ・ロワも、忘れることなく食べています。

Nicolas pr Blog.jpg

参加者の一人(男性)から『本当に意義ある午後でした。
Nicolasさんの話、興味深く聴かせてもらいました。
当たり前の事ながら、知らない事がこんなにもあるのかと
あらためて思わされました。』という感想が寄せられています。


(編集メモ)
épiphanie(公現祭)とは、イエス・キリストの生誕を祝うため、
東方からやって来た3人の博士がベツレヘムに到着した日を
祝う行事です。しかし実際には、いづれの文献にも
3人だったとは書かれていないとのことです。


最後にNicolas Chauvat氏のプロフィルをご紹介しておきます。

・Institut des Etudes Politiques d’Aix-en-Provence
(エクス=アン=プロヴァンス政治学院 -
通称Sciences Po Aix)卒業。

・シルク・ロードに魅せられ、関連地域の交流や相互関係を
研究、特にその起点である中国(唐)、終点である日本文化に
対する造詣は深い。
・中国滞在(西安アリアンス・フランセーズの文化部で研修)や、
日本滞在 (同志社大学交換学生として京都滞在)を経て、
現在はフランスと日本をつなぐ仕事を目指している。

著書:“Le confucianisme, le taoïsme et le bouddhisme”
        (儒教・道教・仏教)  2013年1月発行予定

*今後デクヴェルトのブログにも時々ニコラさんから原稿が
  寄せられるはずです。
  


                        (2013年1月8日)

posted by yoko at 13:32| デクヴェルト広場