先日当ブログでご紹介した映画「ブルゴーニュで会いましょう」(原題はPremiers Crus)が、まもなく全国ネットで封切られます。そこで封切に先駆け、急きょ週末にブルゴーニュワインに親しむ会を行いました。
今回試飲したのは4種類。
数年前「モンド・ヴィノ」という映画が封切られ、職人かたぎのブルゴーニュワインの作り手が、どれだけの情熱と手間をワインにかけているかを目にしました。
今回の試飲リストのトップは、その映画に登場していたDe(ux) Montille の2007年の白ワイン。ほぼ10年の月日を経て深みを増し、素晴らしいワインになっていました。
赤は2種類、フレデリック・マニャン(Frédéric Magnien) のピノ・ノワールとロシュ・ドゥ・ベルヌ(Maison Roche de Bellerme) の村名ワイン(シャンボール・ミュジニ)。
詳しいレポートは割愛しますが、共になめらかで腰もあり、きちんと作られたワインでした。
いいブルゴーニュワインに出会うと、「ブルゴーニュで会いましょう」の中で言われている言葉がしみじみと実感できます。
『ブルゴーニュには大切なとことがふたつある:
一つは「土地に敬意を表するため最良のワインを作ること」
もうひとつは「それを次の世代に伝えていくこと』
1)Faire les meilleurs vins possible pour honorer la terre
2) Transmission
4本目のラタフィア・ドゥ・シャンパーニュ(Ratafia de Champagne)は、ブルゴーニュのワインではありませんが、ご存知ない方もおられると思い簡単に説明します。
ラタフィア・ドゥ・シャンパーニュ(Ratafia de Champagne)は、発酵していないぶどう果汁にマール(蒸留酒)を混ぜて作ったアルコール飲料で、「リキュールワイン(Vin de liqueur)」というカテゴリーに分類されています(日本では混成酒となっています)。度数は18度で、その名の示すとおり、シャンパーニュ地方で作られています、 同じコンセプトで作られるリキュールワインでも、地方によって使用品種や混ぜるアルコール(蒸留酒など)が異なります。
今回のラタフィア・ドゥ・シャンパーニュは、フランスでは甘口の食前酒と考えられていますが、デザートワインとして充分いけました。ブルーチーズに合わせると、さらに双方のうまみを楽しめることでしょう。
参加者のかたたちが持ち寄ってくださったチーズのうち、今回新発見はアフィデリス。
ブルゴーニュ冬場のチーズで、とろりと溶けたところを、スプーンですくって食べると至福の味。アフィデリスは、ブルゴーニュのエポワスの姉妹品として商品化されたらしいです。チーズは専門外なので、これ以上のコメントは差し控えます。
(写真左がアフィデリス、中央はコンテ、右のお皿の奥はブリ、
手前の切りかけのはオート・サヴォワのアボンダンス。いずれも
ほどよく熟成していて美味。)
いつも同じことを言っていますが、ワインの醍醐味は、コミニケーションを大切にし、楽しく飲むことにつきます。
初参加のOさんから嬉しいメールをいただき、ほのぼのとした気持ちになりました。
『本当に楽しい会に参加させて頂きありがとうございました。
ワインも凄く美味しかったです。
ラタフィアは初めての経験で、とても勉強になりました。美味しいお酒の出会いは本当に嬉しいです。
また、色々会に参加させて下さい!』
ワインも凄く美味しかったです。
ラタフィアは初めての経験で、とても勉強になりました。美味しいお酒の出会いは本当に嬉しいです。
また、色々会に参加させて下さい!』
ありがとうございました。
(2016-11-14)