2019年06月23日

En avant la zizique/音楽よ、前に

BORIS VIAN (ボーリス・ヴィアン)

1959年6月23日、60年前の今日ボーリス・ヴィアンはこの世を去りました。享年39才。
作家・作詞家・(セミプロの)トランペット奏者、エンジニア... そういえば 映画「墓に唾をけろ」の原作・脚本も書いていましたよね。活躍の幅が多すぎますが、あえて一言で言うとサンジェルマン・デ・プレの風雲児。


EN AVANT LA ZIZIQUE (音楽よ、前に)
日本では今日は「音楽の祭日」の最終日、あちこちに音楽が溢れていると思います。
Zizique は音楽のことですが、まるで「音楽の祭日(Fête de la Musique」のスローガンのようなこの言葉、実はヴィアンの著書のタイトルです。「さあいけ、ミュージック (En avant la zizique」


以前デクヴェルトのブログに掲載した「原爆のジャバ」ですが、彼に敬意を表し、ここでもう一度ご紹介したいと思います。
小気味いいエスプリとユーモアをお楽しみください!

この歌が聞けるサイトもあげておきます。また本人だけでなく、セルジュ・レジアーニ他、興味深い歌い手が歌っているので、検索なさってください。


40年程前フランス留学中に、Boris VIanの面白さを発見させてくれた我が師マダムSonia Branglidor に感謝しながら... 

(写真はボロボロになったEn avant la zizique)

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(2019年6月23日 −Ecole de français"Découverte" )



posted by yoko at 09:28| シャンソン

2019年06月21日

CR de la Conférence Cerfs-volants japonais/「和凧」講演会後書き

セシル・ラリー(Cecile Laly)さんの講演会「和凧- その伝統美と現状」、好評のうちに終わりました。
セシル、お疲れ様でした。
地元の阪神間だけでなく、京都、奈良、遠くは横浜から参加してくださったすべての方々 - 友人、同窓生、デクヴェルトの現役、OB - にお礼申し上げます。

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当日の話は和凧の起源からその歴史、地方差、種類、現状と多岐にわたりましたが、ここでは内容について詳しく書くことは控えます。
一つ言えることは、フランス人の発表には伝統的な方法があり、理論的な話の進め方をすること、しかも完結伝統的明白であることが必須条件です。今回のセシールさんの発表法は、まさにその伝統的なルールにしたがって行われており、最後は結論で締めくくられていました。
現在のグローバル時代、これから世界に出ていく若者たちは、このようなプレゼンテーションの仕方をぜひ見につけてほしいとつねづね感じています。


講演後は、講演者と参加者、参加者同志の交流をはかるため、少ティータイムをとりました、これが結構よかったみたいで、楽しかったというお礼メールを何通かいただきました。そのうちの1通はAK さんの言葉です : 「セシールさんのお話も大変面白かったですが、いろんな方と交流することができ、自分にとって有意義な時間を過ごせました。」 

またMTさんは当日の情景を次のような言葉で綴ってくださいました。
「さらら仁川でのイベントは14時00分から。松原先生の世界です。遠くは神奈川県から来ておられるかたもいてびっくりでした。
2時間びっしり通訳する松原先生はとても素敵。私はフランス語がなかなか聞き取れないので知ってる単語だけひろって、(あ、そうか、この単語はこれなんだな)と思いながら聞いてました。

フランス人のCecile さんは日本文化の和凧のことを安藤広重の絵などと共に解説してくださいました。プロジェクターに映し出される絵や写真が素敵です。一番番前に座ってよかった。

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江戸時代から現代までの凧の歴史。
日本人というだけで、私は知らないことだらけ。情けない。だけど絵が大好きなので、興味津々。
和凧の大会とかもあるんですね。

美術作家の水島太郎さんも来られていました。太郎さんにカウズ、マルセル・デュシャン、マーク・エステル、バンクシーなどなど教えていただきました。今更ながらに太郎さんの凄さ、私の無知を再確認したのでした。(←忘れないためにメモってますメモするあせあせ(飛び散る汗)
前に進まなきゃいけないなと思って帰ってきました。ありがとうございました。」
臨場感溢れる素敵なレポート、MTさん、ありがとうございます。

最後にこの日献身的に手伝ってくださった受講生のかたがたに心からお礼申し上げます。

デクヴェルトでは、日本とフランス(およびフランス語圏の国々)との交流をはかるため、今後もいろいろな企画を準備しています。特に知られざるフランスの顔、知られざる日本の顔も予定に入れています。何がとびだすか、楽しみにしておいてください。

  (le 21 juin 2019 - Ecode de français "Découverte")


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posted by yoko at 17:05| デクヴェルト広場

2019年06月09日

2019年6月・7月特別講座のお知らせ/ Cours spéciaux en juin et juillet



第12回シャンソン講座
日時:2019年6月25日(火) 14時45分より
取り上げる歌は「さくらんぼの実る頃 」(Le temps des cerises)
この季節になると思わず口ずさんでしまう1曲です。

第43回土曜サロン
日時:2019年7月13日(土)
テーマ「7月14日(Le 14 juilelt )
7月14日はフランス革命記念日、次回の土曜サロンではこの日にちなむことなら何でもお話しください!
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12ème cours de chanson française
Date : mardi le 25 juin 2019  14H45
Le temps des Cerises

43ême Saon du samedi
Date : 13 juillet 2019 à 13H45
THème : le 14 juillet


詳細は追ってお知らせします。
Les détails seront annoncés ultérieurement.

  (le 9 juin 2019 - Ecole de français "Découverte")



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posted by yoko at 10:45| お知らせ

2019年06月01日

セシール・ラリー講演会/Conférece de Cecile Laly

  
和凧 – その伝統美と現状


セシール・ラリー(Cecile Laly)さんはパリ・ソルボンヌ大学の美術史博士で、現在は京都の日本文化研究所に在籍する研究者です。今回は日本中をエネルギシュに飛びまわり、和凧文化を研究するセシールさんと共に、日本の伝統美を伝える和凧と、それが置かれている環境との関係を(再)発見しましょう。


日時:2019年6月16日(日)
    14時〜16時 (13時30分受付開始)
場所:さらら仁川公益施設3階 (TEL 0798-52-7686)
阪急仁川駅東側出口(競馬場側)を出る。駅を背にして左手の建物。
主催:フランス語教室・仏文化サロン《Découverte》
参加費 : 2000円、
      
お問い合せ・お申し込みはデクヴェルトにお願いします。
(Tel : 0798-38-5700  Fax : 0798-38-5666 
E-mail : info@decouverte.jp)


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  コピーライトマークMami Kiyoshi

Cecile Laly プロフィル
・パリ、ソルボンヌ大学美術史博士(専門は日本の写真史と和凧文化)
・2003~2004 :Quai Branly (ケ・ブランリー)博物館に収蔵される和凧資料の編纂に携わる。
・現在、日本学術振興会の招きで国際日本文化研究センター研究員として在籍
・写真家きよし まみ (清 真美))と協力し、和凧の最後の作り手と収集家の写真集制作企画を発起

・論文:「1960年代ー70年代の和凧のアマチュアコミユティの活動」
「王子稲荷神社の凧市風景」「しろね大凧と歴史の館(新潟)」

(講演会趣旨)
日本の凧は8世紀から存在していたが、一般大衆の間に広まるのは江戸時代になる。当時他の芸術とあいまって発展、黄金時代は20世紀冒頭まで続く。しかし戦後都心部では高層ビル建築、狭い道路、電線などの諸事情で衰退する。
本講演会では、日本の伝統美を伝える和凧の美しさと、それが置かれている環境との関係を発見、または再発見する。
Nous (re)découvrirons la beauté de ces objets traditionnels et leurs liens avec leur environnement.


  *****


Dr Cecile Laly, chercheuse française travaillant actuellement à l'International Research Center for Japanese Studies de Kyoto, partagera le résultat de ses recherches menées à travers tout le Japon sur le thème des cerfs-volants traditionnels japonais (voir le résumé de la conférence ci-dessous).
(En français avec traduction consécutive)

Date : dimanche 16 juin 2019
Accueil à partir de 13h30
Conférence : 14h00 - 16h00
Lieu : Sarara Nigawa (3e étage)
(Tel. : 0798-52-7686)


Prendre la sortie est de la gare Nigawa (Hankyû). Bâtiment à gauche devant la gare.
Organisé par : ≪Découverte≫ - Ecole de français et Salon de la Culture française
Frais de participation : 2.000 yens
Contact (questions et réservations) :

Tel : 0798-38-5700 / Fax : 0798-38-5666 /

E-mail : info@decouverte.jp




Les cerfs-volants japonais traditionnels : des objets à (re)découvrir

Cela fait plus de douze siècles que les cerfs-volants existent au Japon, mais ils ne devinrent populaires qu’à partir de l’époque d’Edo et cet âge d’or perdura jusqu’au début du XXe siècle. Grâce entre autres à l’interaction avec d’autres arts populaires comme le théâtre ou la littérature, pendant cet âge d’or, une iconographie riche et variée se développa dans les différentes régions du Japon. Cependant, après la Seconde Guerre mondiale, l’intérêt pour les cerfs-volants de papier et de bambou déclina et le développement des villes – avec des bâtiments toujours plus hauts, des rues toujours plus étroites et des câbles électriques créant des plafonds impénétrables – les chassa définitivement (ou presque) des centres urbains. Durant cette conférence, nous (re)découvrirons la beauté de ces objets ≪ traditionnels ≫ japonais et leurs liens avec leur environnement.

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(le 1er juin - Ecole de français "Découverte" )


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posted by yoko at 07:54| 日記